スゥイーニー・トッド

社会派?そもそも私は映画を見ない(映画館に行ったのだって3回目だ)から、良し悪しを語れない。だから「良かった?」って聞かれても…わからん。

前評判が「グロい」だったのにそんなにグロく感じなかった。

 

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さてはて。

いいですねぇ、倫敦。

日本史は嫌いなところなど一つとしてありはしないが、世界史はコアに好きだ。

アレキサンダー(映画でなく!)。クレオパトラ。十字軍。ボルジア。アルマダの海戦(エリザベス見に行きたい)。フランス革命(単にベルばら)。世紀末。

世紀末といえば霧の倫敦。ヴィクトリア女王の統治下。日英同盟とかもあって日本との国交も盛んで。

そして産業革命から、完全な身分差別ができていた時代でもあって、このころの労働者と貴族の生活はそれぞれ追っていくとおもしろい。

たとえば切り裂きジャックが有名だが、驚いたのは5人しか殺してない(しかも娼婦)こと。殺人の是非ではなく、これほど有名なんだからエリザベート(永遠の美が欲しくて若い娘ばっかり殺してたハンガリーの伯爵夫人)とかヴラド侯爵みたいに殺しまくったのかと思ってた。映画のように、あの時代は黒と白と赤、だ。

倫敦は最後の王政、といったイメージがある(日本でいう戦国の終わりが北条氏の終焉みたいな)。

そしてそのあとのハプスブルグ。エリザベート(こっちはシシィ)やルードヴィヒ2世、フランツ・ヨーゼフ、ルドルフ皇太子、ヨハン大公。ドイツとオーストリアとロシアと…ハンガリーセルビアやその他のヨーロッパ諸国の動きがサラエボ、そして第一次世界大戦につながっていくかと思うともう興奮するって!←変態。

 

あとこの映画はミュージカルで、パンフレットのミセス・ラベットの言葉がよかった。「ハッピーホルモン」とかね。

本当に、歌というのは自分と聞く人が楽しいのが一番だなぁと。