水妖日にご用心

 

水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)

水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)

 

 

久しぶりに…警視庁での事件でした。だから今回、ちょっちスケールが小さいとも。なんというか、決戦シーンは個人的にはお涼VS化け物、で雑魚を泉田君がやっつける系がやっぱり好きなので、ごちゃごちゃ入ってこられると、くるぞくるぞ…という雰囲気がくたーってなるのです。はい。

あとね、お涼のツンっぷりと泉田君のらぶらぶ(!?)っぷりが今回ちょっと少なかった…。。。

最後、逃げさせましたもん。それがどうにもひっかかる…。これ、現実がどんどんお涼の手に負えなくなっているようで本格的に怖いです。せめて作品の中では不敵で無敗のお涼さまでいて欲しかったかもです。

 

で、今回は一番格好よかったのは、泉田君も言っていたけれど、ここでしょう。

「その矜持がないやつは、警視庁からでておいき!」

まあ理由はよくわからないというか、別に素直に力を借りたほうがよかったんじゃないかと思ったりもしますが、でも両方「市民の平和を守る」という点においては一致しているけれど、そのやり方の問題なのか、単に筆者様が軍隊がお嫌いなのか。そこのところが今回はクローズアップされた点ではなかったのでよくわかりませんでした。政治批判はせいぜい笑えるものではありましたが、この台詞をクローズアップさせるなら、その点について語っていただきたかったなと…。。。