沖田総司 非情剣

 

沖田総司・非情剣 (広済堂文庫)

沖田総司・非情剣 (広済堂文庫)

 

 

美を尊ぶ京女は、見苦しい輩にはどこまでも非情だった。

相変わらずキャラが素敵なシリーズです。なにげにちゃんと歴史を追っているということに今更ながらに気付きました。こういう政治の流れとなにげなところでミステリーが繋がってるのがいいです。歴史の表舞台ではないけれど、この人物を追っていると歴史が見えてくるよな、そんな人がすきです。たとえば景虎様とか。

「金の重さは命の重さどす。目の前に百両積まれたら、親かて呪い殺しますえ」

しかし途中でお梅さんを殺したのは総司じゃないというミスリードが何回も龍子さんの口から出てきているのがまた。千里眼を実力で作り上げてきたんだなあと。

そしてまさかの沖田さんが立てた墓が糸里さん、しかもそんな理由。いやそうであってほしいという下賎な女心は確かにありますが。

しかし覚えてない沖田さん、正直大丈夫ですかね。黒い、無意識に黒い!