愛のアランフェス

 

愛のアランフェス 3 (集英社文庫(コミック版))
 

 

昔ちょろっとフィギュアをかじったことがありまして。(今のスケートブームの前でしたな)しかも場所が場所なのでもう昔年下だと思ってた子たちが今やスターですよ。びっくり★

コンパルソリは嫌いでした。ていうかなぜか試験の時、終わった後にこけたし。その時についていた先生はもう亡くなっているわけですが、受験終わっても続けていたのかなあ。私は。

あとあのすさまじい(ってほどでもないか)他の先生との渉外?外交?も面倒そうだしな。とりあえず最初にあいさつせなあかんのがもうダメでした。

 

おたがいをたかめあい、いつくしみあい、そんな人生をおくりたい。

黒川さんは最初から迷っている人として登場します。迷ってばっかりだ。

迷ってばかりの黒川さんが初めて決意した、それがペア。亜季実ちゃんとの。こういう人っていきなりキチガイみたいなことするよね

だって「どうしてペアをすべろうと思ったのか」って…たぶん亜季実ちゃん、ペアになりたくて滑ってたんじゃないと思う…。

 

筒美さんのお母さんの話は何度読んでも泣けます。なんでだろう。お母さんが幸せであったことも、いい家庭を築いていたことも、姫になだめてもらったこと(笑)も、別に泣きたいことじゃないのに。

 

ペアは、レベルを落とすんじゃない。二人でひとつのものを、調和を作ったとき、無限の世界が広がる。

わかってるんだけど、そう簡単に、ある意味漫画みたいにわりきれない。じゃあよりよいパートナーと。より自分を引き上げるパートナーと。自分を抑えるのはもう群舞とは違う。違うのかな。違わない?

 

黒川さんへの姫の愛は、まるでうちの部活の先輩の愛です。一途なのと言い続ける彼女。時にはそれは甘えではないかと思うくらい。安心できたのか。姫はそういう意味では筒美さんに助けられたと思うのです。

 

黒川さんに頼り切っていると黒川さんは逃げてしまう。自分の足で立てるようになって初めて黒川さんは帰ってくる。

出して、合わせるとよく言われることでしょうね。うー、怖い。自分一人で立てる力があるのかなんてわからない。

 

「ふざけた男だと思うだろうね でも僕はいつだって君に正直に生きた」

本気でふざけた男ですね。私の趣味じゃないです(ryついていってなんかあげないんだから!

 

という目線で見ると最後に森山コーチが二人にアランフェスの軌跡をたどらせるように離れ離れにしたのは、自分の愛娘がどういう思いだったか知れおらぁって気持ちがちょっとあったんじゃないかとか。

 

しかし3回転が至難って時代を感じますよね。いまじゃあジャンプも表現力もいるし挙句金メダリストまでいる。伊藤みどりさんの時代とも今は違う。どんどん時代は変化していくんでしょうね。

 

白のファルーカで筒美さんと姫に子供までできたと知り(いや当然なんだけど)のふょって感じです。