立海VS名古屋星徳

●ちょっとした疑問

「こいつらなんて言ったんですか、柳生先輩…」

なんで柳生に聞いたんだろう。赤也が英語ができない設定だから誰かに聞かなきゃわからなかった(普通助けて!と罵倒語は全世界共通というけどね)のはまだいい。

なんでジャッカルに聞かなかったんだろう…??

え、そりゃいくら紳士が得意科目:全部、苦手科目:なしとか中学生みたいなこと言ってたからといって、得意科目:英語(いかにも)なジャッカルに聞かないってどういうことですか。あえて言うなら幸村だって英語は得意科目にあげてる。

普通、たとえば得意科目や苦手科目を聞かれて、ひとつ答えるっていうのはその教科に絶対のプライドというか自信があるという場合なんじゃないかと思うわけだ。いくつか答える人は総合的に頭がよろしく、つまりその中で…みたいな場合が多いんじゃないかと。つまり、英語だけが90点台後半の人と英語も数学も90点台前半の人、みたいな、もしかしたら前者がその科目に関しては頭いいかもしれんやん?

何が言いたいかというと、入学当初からあれだけ面倒みてもらったにも関わらず、ジャッカルの能力に対する信頼が低いんじゃないかということを声を大にしていいたいわけです。柳生がただの紳士でなく詐欺師でもあったように、ジャッカルはただのハゲではなく結構怖いハーフだということを認識すべきです切原君。

●ちょっとした疑問2

柳生はどうしてあえて「ワカメ野郎」という言葉を付け加えたのか。赤也には以前にもこの言葉でキレたことがあったということでしょう(本編にあったっけ?)。だからこそ、「悪魔化」(立海風に言えば覚醒、不二先輩風に言えば進化)させるためにキレさせようと思ったのでこの言葉を付け加えた、と。

しかしなぜ紳士という代名詞を持つ柳生が相手の言葉をわざと誤訳したのでしょう。完全な悪意というかもはやいじめの部類じゃないですか。先輩を信じて通訳を頼んだ瀕死の後輩に対してなんたる無常な言葉をつきつけるのでしょう。

さてここで柳生=仁王説(入れ替わり)を考えます。ここで言ったのは柳生ではなく仁王。最近のSQで、柳生だろうが仁王だろうが、紳士は詐欺師にもなれるいわばリバーシブルだということが分かってきたので、まあどうでもいい検証になることは間違いないんですがね。

前に柳生仁王の入れ替わりがあったとき、「なんか弱みでもにぎられて…」なジャッカルのセリフにより28フラグが立った彼らですからね。仁王は、人の弱みを握って当人の意に沿わないことをする、という風にジャッカルには思われているわけです。そしてたぶん赤也のセリフは、いつもいいカッコしいできっちりしてる人がこんなことしてるあたりにあると思います。ほらなんつうか、かっちりしてる人がひん剥かれて「おやおや」みたいな感じのBLに似たものを感じます28は。(えっと)

とにかく仁王が面白がって一言を付け加えたということにすると、がぜん面白いですね。そんだけの理由、みたいな。ただそうすると、事前に柳生の姿になっておけ(もしくは柳生でシングルスをやれ)と指示した3強はこれを予期していたんじゃないかと。仁王なら面白がってそういうこと言う→赤也覚醒の確率●%みたいな。

そしてそのフォロー、仁王(中身は柳生)が「ウチの若いのを覚醒させる必要があった」という。ここでにやにやしてるジャブンは結構全部わかって笑ってる。(ここでなんで柳生のコマがないのか不思議でしょうがない

立海は結局これは最終的にぎりぎりのところで「ワカメ野郎」の言葉を浴びせる予定になってたんですよねきっと。

 

ではそこで、赤也の前の試合を考えてみましょう。

●S3の柳生

まずこのオーダーなあたりで気づけよ。幸村が自分温存してるくらい相手を舐め腐ってるってさ。彼(だか仁王だか)は2-6で敗退。(敗因:レーザービームが通じなかったから)

これが仁王だったらS3で出て単に手を抜いたってことで終わりです。柳生がもしただの紳士だったら…これは結構萎えないか?一番弱いって言われたってことだよね?

●D2のジャブン

この二人はダブルス専門なんかな?彼らがシングルスって見たことないような。1-6で負け。ジャブンに関してはまた別のところで語ります。言いたいのはただ一つ、マジでブン太が好きだということだけだ。

 

●覚醒悪魔

絶対この後学校に帰ったら「中二に切原ってやつが…」「テニスでの事故だからいいようなものの…」とか言って陰口たたかれて、またテニス部で先輩に泣きついたら「たるんどる!」とか「強さをねたむ奴など相手にするなぁ!」とかなんか変な選民思想植え付けられるんだぜ。

それはともかく、無我の境地はどこに行ったんだ。彼、不二先輩との試合で無我使いになったはずだよね?

 

●仁王と柳のダブルス

なんでこのペアなんだろう。柳はダブルス向きだというのはわかるが相手が仁王?仁王と柳が入れ替わったらいいなと思ったくらいだ。

それから誰が指示したんか知らんが一応3年生全員が仕組んだこのペテン、なんか仁王一人の手柄になってるみたいに得意そう。(これは仁王が提案したってことでいいのか?だったら自分はちゃっかり勝ちやがってwwwww)

でもこれ、まるで仁王が全員になりすましたみたい。それだったら面白い。試合に出ていたのは全員仁王、実は仁王の一人芝居、だったら面白い。

 

●「さあ真田、止めを!」の幸村。

止めってなに止めって。真田はまだしも幸村にまでこの口調が移ったとは真田は死んで詫びろ。

べつに止めってボロボロにした相手に死の一撃を、みたいな感じと思うんですが。まあそなんだけどついさっきまで立場逆だったよねみたいなー。

その幸村に言われてやる気max、雷使っちゃいます。あれ?雷って越前戦のときも使わないでいたやつじゃね?こんな奴程度に使うの?幸村に止め言われたから?

 

●じゃあここで試合前まで振り返ってみよう

星徳の選手が全員外国人であったことに、赤也は「日本の中学生の試合にきったねー野郎だ!」という言葉を浴びせているわけです。

これはいわば「日本一」を決める戦いであるからにして、そこに外人が出てくるのは納得いかないのでしょうか。別に外国人留学生だからいいじゃんとかそういうことではないんでしょうね。税金払ってんの?とかいう質問は民主党にすればいいと思います。

あとジャッカルは?とかね。

とにかくこのセリフでわかることは、赤也が英語が苦手なせいで(かどうかは知らんが)外人コンプレックスに陥っていたこと。外人は基本的に日本人よりすんばらすぃーという思いこみがあったものと思われます。中二やしね。

それでジャッカルとブン太、そして柳生先輩が負けたことによりよりいっそうその思いが強くなった。そこへ来ての金髪リリア磔野郎。そりゃ試合やる前からそんな気持ちじゃ勝てるものも勝てねえ。ついでに帰国子女であるリョマさんにも勝てないはず。

それを見越しての先輩(主に柳希望)の愛のむち。「これでまた、一人の忠実な修羅の誕生ね…」な(by由美姐さん@るろ剣)。

あとここでは赤也の中で確実に柳さんの株も上がったことでしょう。柳の徹底したリサーチの結果ですからね!

「面白いじゃないか、なあ真田!」と入院後確実に人格の変わった幸村さん。真田に鉄拳制裁をくらったり辛いリハビリを乗り越えてきたせいでなんかおかしくなってないか。そしてこの場合ペテンを知っていた幸村的には「ぼっこぼこにされるであろう赤也が面白い」のか「ペテンにかけられ間抜け面な星徳が面白い」のかどっちだ。

「ぶっ潰す!」潰すのか。そっちか。敗北の淵に案内してやろう!とかじゃないのか。真田。幸村に発言権を与えられないとしゃべれないのかお前。そりゃ試合中あんなにしゃべるよな。

 

●振り返ってちょっと思う

立海の先輩的には常勝でいること<赤也の覚醒という気分だったんじゃないだろうか。もちろん勝つことを考えていたと思うし赤也を信じてもいた。信じ切れていたらそりゃ負けるわけないってことでいいけど、信じてなくても来年につながる結果が出ればくらいの気持ちだったかもしんない。

もちろん三連覇を目指していた気持ちは変わんないと思うが。ね。これで負けたらどーなんだろう…って思いません??