紳士は甘く略奪する

 

紳士は甘く略奪する (コバルト文庫)

紳士は甘く略奪する (コバルト文庫)

 

海棠家も変わってるけど、演劇一家の有栖川家も十分変わってるということを理解すべきですね、凛は。

途中までナチュラルにネコだと思ってましたもん。譲かよ!

譲が一番格好いいですね。ってたぶん絶対惚れないたぐいですけど。惚れるんだったら玲だろ。

譲が絶対に凛の前では演技をやめない、でも一回、それこそ背中を押すために言った言葉は、演技を捨てていた、と思う。それくらいの判断はできるんだな。

 

芳と久住も出てきました。この二人の、凛が帰ってからの、「恋人のなかでしか、心を解放できない男もいる」のくだりが好きです。

美しい人。優しい人。強い人。全部もってりゃ二重丸です。

 

しかし凛はある意味臆病で怠惰ですね。疑心暗鬼で「まだ奥がある」って攻め続ける貴之も結構好みです。暴走する攻。

 「凛さんをどうしてあげなきゃいけないの?私の子供なのに」っていう小夜子さんも素敵です。母だ。

 そして最後、すべてを捨てて一張羅で来た貴之最高。いやもう、こういう古式ゆかしいラブっていいですね!

 譲の言葉に「人間かっ!?」って驚いてる貴之氏は大分有栖川に慣れている気がします。

玲がいなけりゃ、なにもどーにもなってませんがね。有栖川の人間の恋はそんなんばっかし。

 

このCDも聞いてみたいなあ。…ってBLCD聞いたことないけど…。あとあさぎりさんのHPに掲載されてる削った芳と晶と久住が出てくる話も好きです。