赤の神紋 第9章 -Overnight Aria-

-the demon in a solitary island-

出口がない孤島。いずれおぼれてしまう。Nothing to loseの海に溺れてしまえ。

佐保さんのドイツに行かないか発言はここからか。すっかり忘れてた。ドイツに行くなんて手塚くらいかと思ってたぜ。

 

「ワタルのハミルは完璧だった。私は満足し、満たされた、…はずなのだ」

これ読んだ瞬間思った。こいつらみんな受けだ。みんなして受けだ。誰一人として攻めがいない。むしろ私総攻めでいいよ。

 

-blue roses break the iron door open-

青薔薇事件は藤崎loveの少年からの忠告でもあったわけですね。演劇を茶番なんて言ったら榛原と玲に殺されますよ。

「青い薔薇を舞台に咲かせることが演劇なんだよ」

よくもまあ榛原の演劇やっててこんな演劇論を語ることができたもんですよ。さすがだよ。

「人は神様から、神様に似た力を授かった。創造する力だ。思い描いたものを人は現実の世界に生みだせるんだ。やってごらん。この世にないものを生みだしたときに喜び、お前ならきっとわかる」

…いやなんかこう、ほのぼのとした榛原少年とかとーさんとの思い出とかで和みたいところなんですが、ていうか今の榛原がやってることも決してこの言葉から外れていないのに、なんでこう…オーラが違うんでしょうか。

「本当になすべきなのは自分自身からの脱却だった。自分の型を作るために他人の型ばかりあてにして、埋めよ埋めよという声に支配されることで安心している自分自身からの脱却だった」 

「あんたが…ほしい」というケイの言葉は、今の連城にとっては「榛原に染まりきったオレを抱け」と同義語だ。一年前にケイを監禁した連城の「鬼」が、作り上げた鉄の扉を叩いて出てきそうだ。榛原にケイをやりたくない。その想いではちきれそうだ。

 

-another angelos- 

完全に鈴木飛鳥の言うことはあってると思いますよ。あなたはもう少し自分の本業というものを自覚してください連城さん。

「出ない方がいい。こんな危険な人物」なんか懐かしい直江節ですね!

なにもかもよくなる、愚直にそう信じろ。奥田さん大好き。

 「バベル」が難しい。物語自体が難しい。だいたいなんで「にがよもぎの天使」なんだ。よもぎでいいじゃねーか。ストーリー的に天使禁猟区思い出したぞ。もしくは地球へ…か。

 諸戸は立場はケイに似ている。だからケイが感情移入するのはしかたのないことかもしれない。だけど演者の痛みは演者にしかわからない。ハミルをワタルが同じように監禁された中からつかみだしたように。それが榛原。あーケイが処女じゃなくなった笑

 ラストの演劇リスト。ちょ、闇が広がってるから!闇が!でもここはトートは榛原であったらいいなあとちょっと思った。