華つづり夢むすび ―清少納言 梛子― (清少納言 梛子シリーズ) (コバルト文庫)
- 作者: 藤原眞莉,鳴海ゆき
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/07/26
- メディア: 文庫
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まったく、いと淡淡しい女で悪かったですね!!という。にしてものりみっちゃんはこういうことで後世にまで名前が残るだなんて思わなかっただろうな…。
定子さんは純真培養のおひいさま、な気がしてしまいます。一条帝とのつきあいもよろしかった、お上品な姉様系。たぶん梛ちゃんが宮様、って書くせいだと思います。宮様。素敵な言葉ですね。
だから「憧れの君」である伊周のことも、また素敵なお方、というイメージでつづられています。私は源氏から入ったものだから、彰子ちゃんサイドというか道長サイドから見ていたので、中関白家は結構世間知らずなイメージがあったのですが、確かに定子ちゃんサイドからしてみれば、後から入ってきた新参者のくせに、権力をかたに威張り始めた、というのがないわけではなし。定子ちゃんはその中で素敵姉様であらせられるといとをかし、です。
晴さんは…ちょ、おまえいくつだ。
「おのれがしゃ面うっ欠きますよ!」
ただのおんなと思われることが我慢ならない。所詮女よと思われることがたまらない。