吉野の暗闘

 

カンナ 吉野の暗闘 (講談社文庫)

カンナ 吉野の暗闘 (講談社文庫)

 

 

 

とりあえず、日本史好きを語りながら役小角について興味を持たなかった私は土下座すればいいと思います。

珂瑠の時代の人か!この時代好きーとしてはますます恥じ入るばかりです。「孔雀明王法」って…あの裸になる…(こらこら)最終的に「菩薩」と言うのを朝廷からもらったあたり本当に胡散臭い。

でもヒーローってほどか?と読了して思う…。

 

山は、西洋は征服するもの。なんとなくですが、西洋の大陸は広かったから、だから征服しないと山からナニされるかわかったもんじゃない、って思ったのかもしれません。

日本では、入らせていただくもの。神が、というより、そこに追いやった純日本人、を慮って?

 

吉野は神仏混淆なんですか。吉野って、すごい神秘的なイメージだけがあって、実際なにかって聞かれたらなにもこたえられないかも。

そして桜で埋め尽くされたんですか?やばい、歴史がわかんない人の気持ちが初めて実感できたかも。登場人物が当たり前のように語っている内容からしてまずわからないってまずいわ。桜は桜で隠せ。目印を。

なんで吉野、というか。阿閇はなんでそんなことしたか。しかも勝手につけてよいよ、って。

あ、思い出した。吉野に大海人とかが隠遁した時のお礼?とか言って、讃良とかよく吉野に行ってたのよね、それがなんでか、っていう本を立ち読みしたような。「吉野よく見よよきひとよく見」って。

 

定家が「自他の傍難、有るべからざるか」なんて言っちゃったせいで、なんだかよくわかなんないままに百人一首を覚えるハメになったというわけですか。いい度胸だ。

 

なぜ、神は金気と女気を嫌う、なんて迷信ができたのか。…そんな迷信あったのか。。そんな、ねえ?神様だった女好きにきまってるじゃないですか。ってか、入れない山って…高野山?入れるよね?

金気や女気を与えてはいけない、って、まあ確かに…でもそれならただ単に、誘惑の象徴である金と女、って言われても納得しそう。

 

「お水とり」と「お水送り」については延々見に行った記憶があります。いい場所をとって、1時に二月堂に来て、始まるまでミラージュの話をしていた懐かしい時代が…。。まさか水=水銀とか地下=地下人とか、そういう発想はなかった。

 

最後に聡美さん。聡美さんもそっち一族かもしれないってとこですか。