まごころを、君に

 

まごころを、君に THANATOS (講談社ノベルス)

まごころを、君に THANATOS (講談社ノベルス)

 

 

残酷な天使のテーゼ…じゃないでしょ。今回の最初に美樹ちゃんのウンチクスイッチが入った時はさすがに読むのをやめました。一言、アクアリストすげー、私には無理だ、ってことで。

そういえば姉がオタマジャクシ飼ってて最終的に近くの河にカエルを流しに行きました。めっちゃ大泣きしてたのは覚えてる。私はかまきりとコオロギを同じところに飼っていてしばらくしたら餌の問題かカマキリは死んでいて、コオロギは共食いしていたような…。研究室のラットも学会とかで放置しとくと共食いするらしいです。怖し怖し。

「偉いわ柳瀬君、復讐はなにも生みださないって気づいたのね!」柳瀬君は実にまっとうな神経していると思います。だから美樹の友人なんてとっととやめるべきだ。生きていてくれ。

 

模擬店で会ったのはどっち?

昔、美樹は相川明日の子分だった。美樹はそのあーたんを明日ではなく月乃だと思っていた。明日は喧嘩を売りに来た美樹を真樹だと思っていた。まさかふたりともかつての親分子分の関係が恐怖のアクアリスト対決の相手だとは気付かなかったに違いない。…

模擬店で会った月乃は、「昔オタマジャクシを…」の言葉で、明日と月乃を混同している美樹に気づき、「もっと早く出会ってたらね」と。

苦労は大半をしたくてしている。本当にしなくて済む苦労はたくさんあるけれども、苦労と引き換えにしてほしいものがあるからする。真樹だって、自分のアイデンティティのためではないのか。

 

きれいはきたない、きたないはきれい。fair is foul foul is fair…どんな手段を使っても、勝ってしまえばすべて輝く!(違うって)キャリバンが一番美しい。「結論として魚がいて米があれば、人生に気に病むことなんかなんにもない!」そりゃそうだ。なべて世はこともなし。