白迷宮 光の中の未来

 

白迷宮―光の中の未来 (花とゆめCOMICS―京&一平シリーズ (2954))

白迷宮―光の中の未来 (花とゆめCOMICS―京&一平シリーズ (2954))

 

 野生児一平が出来るまで、っていうサブタイトルでもいい気がする。

この日本のどこにこんな場所があるのだろうか。(そういえば一平の実家に行く話がはるか昔にあった気がする。「潮騒が聞きたかったの」っていう終わりのフレーズが一緒に思い出される。このフレーズ大好きです)

可愛がった雄鶏も食われるとか、そういう話とともに生きてると、弱肉強食というかピラミッドに自分がいることを忘れないのかもしれない。

一平のお父さんがちょっとイケメンでどきどきしました。警官姿が。(っていうかたぶんただの制服萌え)

そしてこの頃から動物と(一平とは違う意味で)仲良しな京ちゃん。むしろ同族?

未来になにがあっても、二人でいれば大丈夫。…よかったな一平、このみちゃんがいい奥様で!いやもうありえんでしょ。二人のうち一人が既婚者で子供もいるとか。

 

個人的には京ちゃんは主義主張はともかくとして、恋人という形にこだわらないで、えりさんと今のような関係を築けばいいと思います。

昔の恨み辛みにこだわらなくなったんだな!偉い偉い。未来に向かって歩いている彼は心底偉いです。

 

「さすがは綾小路千世と呼ばれるためにね」京ちゃんと似ているけど、まだまだ千世さんの方が上ですね。何を残すか。遺されたものの手をわずらわすことなく。千世さんはちゃんと、京に、好きだと伝えたんだなあ。あーもう。守るために、なにかごちゃごちゃ言っていられませんよね。

 

月子さんとか懐かしいな…!あなたを守る、強い力。彼らはどこか幻想的で、それを現実にするのが山田君なのよね。

 

そして久慈警視。途中からわかってましたが、いやはや、最後にこう持ってくるとは、って感じですね。これで京ちゃんの迷宮が全部解き明かされて、そして無くなったんかな。無くなることはなくても、抜け出し方は知ったよねえ。

…でも学生服着た十代がなにやってるのよ…!っていうかみやさんも意外になんつーかこう…!!!

あー。いい話でした。しかし思いっきり最終回っぽかったので、次のページで作者様の「続くっぽいです」っていう文字を見てちょっと感激しました。