天使禁猟区 10

天使禁猟区 10 (白泉社文庫)

天使禁猟区 10 (白泉社文庫)

 

バービエルとラフィー君の関係が完全にただの姉弟に見える件について。この物語にはいろんなぶっ壊れた姉弟関係が出てきますけど、理想が…理想がここにあった…!!

余談ですがここでサンダルフォンが「にがよもぎ」という発言をしたので禿萌ました。く…っ!

 

アレク姐さんのカッコよさがいろんなものを狂わせたと言っても過言ではない気がします。とくにルシファとか。

兄弟で、一方だけ愛されて、片方がもう片方を殺す。よくある話だし、イマドキの子みたいな発想の話だと思っていたけれど、こーくるとなんかこう…愛って…愛って…。

でもそのテーマは作者様のテーマでもあるのですかね。ゴッドチャイルドとかモロだしね。

アレクがすべてを捨てて目を閉じて耳をふさいで守れたものは結局何もなかったんだ、と。悲しい結論に達してしまいました。

最後の「二人一緒だ、もう離れなくてもいいんだよ」は、アレクの胎内にロシエルが還ったみたいでなんか泣けました。双子なんだね。

 

神の塔。ここにきてすっごい昔の東京の時間が止まってる設定持ち出してきましたよ。いや正しいんだけど、たくさんのことがあって、こんなにも絵が変わって、と思うと涙を禁じえない。(いやいや)

 

いやーしかしこれはもうなんていうかー…ラストのあのシーン(ロシエルの後ろにカタンがいるとかカタンも一緒でいい?とか)が無ければもうあれですよ死にたくなりますよ?だってあの「還りましょう」なカタンの表情がまるで…直江なんだものー!!!(結局そこに行きつくのか。でも直江だったらここで下剋上だからなあ←なに言ってるの)

カタンの回想、「還りたい」ロシエル。あの頃のロシエルは格好いいのに、本編で出てくることはあんまりなかったなあ。

 

ミカちゃんの可愛さに悶絶ですが、そういえば彼はようやく兄貴がなんだから成長できたのですね!(その言い方やめれ)

 

思えばこの最終回、何度死亡フラグを見たことか。よかったよかった。かと言ってここでハッピーエンドにしたのはゴッドチャイルドをバッドエンドにしてしまおうとしたせいだってわかるだけになんだかなもう。

永遠の無敵の少年やから。とか言われてた子が「おまえはいつでもいい女だよ」とか…くわー!何事!!