神懸りのテニス~だから勝つのは…

2幕は九州で練習中の手塚さん。一応まだイップスやってる感じがそこはかとなくあるんですが、まあなんつうか治る腕を悪化させてるよ。

この時手塚は一体何を思って「不二…」とか呟いたのか私には皆目わからんのですが。なんかすっごい圭ちゃんの声が塚不二でした。不二塚でもいい。そーやって遥かな高みから見守っている(つもりでいる)のよ手塚ってば。いつか下克上されれば?

その不二さんは手塚のことを思い出していましたが、いやなんつうかもうその後の試合とか思い出してすらいませんよね。手塚完全無視ですよね。

すっごく冷静に「打球が頭に以下略」とか言って、止めようとした大石をあっさり無視して試合に帰ります。まぁ不二的にもあれだよね、たかが大石ごときに自分が変われるかもしんない(=手塚に近付ける)チャンスは逃せませんよね。大石以外ぼこぼこにされる不二の試合を止めようとしないのがなんだかなって感じですが。

自分が思っていた限界なんて、ないんだね

今まで一度も限界にまで追い詰められたことのない男の台詞ですね!!

いやまあ思いっきり茶化しましたけど、このあたりのばっちすごい。ボールのあたり方もきれいやし、ずーっと目が見えてない人なの。目線も体制もおかしいんだけど、体が感じて返してるのよね!

黄金が不二をたたえる歌(いやいや)を踊るわけですが、まるで宇宙のような深遠 そして無限♪って同級生に言う言葉じゃないよね。ま、恐竜召喚できる手塚がいるから彼らの感覚がマヒしてもしょうがないのかな…。

そして赤也サイドはD1。うきゃー!!ばーちょんは伊達に歌が上手いと言ってないですよ。そうよ、こういう音の伸ばし方をしてほしかったのよ!!

赤也は13分に拘るのはスピード試合に拘るのもだけど、やっぱ母様の幸村の手術に間に合いたかった…し真田を間に合わせてあげたかったんじゃないかな。

正気の沙汰じゃない♪正気の沙汰じゃないのはあんたらの試合もじゃん(<ぺてん師)

目を見張る満々な意欲♪…わからん!タコヤキライスもわからんかったけどマンナンライフもわからんよ。なんでマサの歌詞ってこんなんばっか。確かにマサの歌い方ってくせあるけど、これは歌詞の問題だと思う…。

進化し続けろ♪あ、やっぱり立海的には赤也のこれは進化なのね。形振り構わず勝ちにしがみつけ♪形振り構わないにも程があるだろあんたらは!でも勝ちにいくって正しいですよ。相手が誰でも、勝手を追及する姿勢が美しい。

そして赤也の成長を願うD1もそーやって育てられてきたんかなぁ。。うわー切ない。

元気の演技力が光ってますね。たわけが!と言う真田はともかく、「楽しみな新入生だな」って幸さま超上から目線!(爆)いやまだ真田は赤也(たとえ実力が追い付いてなくても)と真っ向勝負をしてくれそうやけど、幸村は赤也を育てる試合しかしないんだろうなぁ、と。それは正しい先輩の姿かもしれんけど、乗り越えたい後輩にしてみればちょっと残酷じゃないかしら。

そして何より自分のためにも♪…(笑)正直だな天才!!この試合は結局お互い自分のために「負けるわけにはいかない」って言ってるのよね。天衣無縫とは程遠いけど(あ)こういう意地のぶつかり合い、いいなぁ。

不二は今までの試合でもタカさんが負傷したりすることはあって、その時もあっさり負けたりして。仲間は大事なのよね、元々。それぞれ違う何かがあると思う。

手塚は…1年の時からの執着があるけど、なんだかメランコリィな想い出に浸っているだけのただの風避けだし(私塚不二なのに…)。

大石が一番どうでもよいよね、天才って。手塚の相方、英二の相方、部活の副部長、って認識しかないと思う。大体不二って実力はあるくせにガチで幹部らしい仕事してないよね。「不二だから」で全部許されてる。なんてこったい。

そういう意味で仕事してないのは英二も。だから36コンビなんだよな…。英二は2人してお花ちゃんコンビやけど、お花ちゃんなくせに進化し続けるあたりは一緒やんな。ライバルな二人、だ。

乾と不二はまた違ってて、お互い意識しあってると思う。乾はあらゆる人のデータを取るから意識してる(しかもデータの取れない男だし)として、不二も同じシングルスかつ学年として、そして理論派として、意識してる。ガチな悪巧みするときは乾と企むと思う。(ただしポジションが似てる分自分より下だっていう意識は抜けてないと思う)共犯者。

タカさんに対しては割りと白いよね。タカさんが適度にエンターテイナーな不二の自尊心を満たしてくれるから。支える男、タカさん。包容力がハンパないし、しかも不二より弱いからなぁ。そこがいいんだよね、不二的に。倒す相手とはまた違って落ち着ける相手っていうのか。

下級生は守る相手やと思ってると思うし、そう考えると結局学年差もあって不二にとってリョマってのは実力が拮抗していても手塚みたいな執着はないんだろうなぁ、と。

とまぁ仲間に対してそれなりに大事にしてるけど、個人to個人の比重が高すぎる。友のためって今までもあった発想やけど、同じチームの仲間って意識は薄かろうし、さらに言うならそして何より自分のためって今まで全くなかった発想だよね。

最初はリョマさんの膝のせいでいつも通り復讐本位でいこうとしたんだろうが、赤也の剥き出しの闘争心に煽られて勝負に熱中してます。

自分が負けるってシチュエーションが今までなさすぎただけじゃないかという疑惑もあるが。だって1年のときの対手塚はあんな結果に終わってるし、なんとなく強そうな人になんとなく勝ち続け、コートという自分が必ず優位にたてる場所で他者とのやり取りをして自分の要求を通そうとか思ってる。

かと言って無敵のシングルスっていう責任背負ってるわけでない。試合でもシングルス1には手塚とかいるし、まぁ2番手に安住してるんよね(後に幸村に指摘されることではあるけど)。そんな風避け手塚がいなくなって、初めて天才も本気になれたのかもしんない。ほら誰だって好きな人の前ではかわい子ぶったりすんじゃん?(え?)思い出すのは「テストでわざと間違える」天才の話。動機は全く違うけど、出来ることがわかってるからこそ手も抜ける。

不二はやっぱり一回立海に転校しとくべきだったと思うよ。なんとなく真田には負けそうだから。幸村とは意気投合するよ。

立海大でトップになるため♪ 僕は初めて勝利に固執する♪

お互いこれが関東大会決勝戦ってことわかってないみたいですね。

負けるわけにはいかない 勝つのは俺/僕だ♪

圧巻です。

っていうかこの試合は原作も神憑りのテニス(笑)だったからなぁ。視点が移りつつ、お互いが持つ負けられない理由のために死力を尽くす。

この大好きな試合を、元気とばっち、役を大好きな二人がやってくれてすごく嬉しい。