Missing 座敷童の物語

 

Missing〈9〉座敷童子の物語 (電撃文庫)

Missing〈9〉座敷童子の物語 (電撃文庫)

 

 

 

まあとりあえず、そんな恐ろしい学校燃やしてしまえ。と思った私はGHに影響を受けています。燃やしたら、霊は現れないんだよ…?(これは怪異だからまた違うか)

 

武巳君が結局自分は異端に憧れていたただの人だという自覚を持ったという点。これが最後まで彼を生かしていた理由なんじゃないかと思う。

そういう意味では亜紀ちゃんは賢いし、俊也君はおろかだった。亜紀ちゃんは死にかけたという点をもってしても変われないとまでいう自我が強すぎたのだね。…というわけでもないのか。亜紀ちゃんはガラスのケモノで、俊也君はシェーファーフントで、その本質に乗っ取った行動をとったにすぎない。

 

どうでもいいが佐々木喜善…ってヒデと一文字違うだけやん…(こういうのも怪異を呼び込む物語なのかね)

「ショウトクダイシ」って、え、厩戸のことじゃないの?って一瞬思った。

 

亜紀ちゃんがどうしてここまで空目に拘泥するのかわからん。亜紀ちゃんにしてみれば自分の存在意義への肯定なのかな?それもそれで違う気がするのだけれど。むー。彼女ほどの子がどうして、自ら『愚か』と言われる行為をするのか。愚かさを否定していたから彼女は生きてこられたんじゃないのかな。ケモノの直感みたいに。

空目のように、「何者にも動じないようになりたい」と思うのは明らかに自己愛からなる感情だと思うんだけど…。

 

殺人は「意志の放棄」。なるほど。なれば、意志を鍛える…というか、意志の放棄させないようにすることが一番殺人を忌避する手段なんじゃないか。生ぬるい現実に浸るのでなく。キレるのでもなく。粘り強く。

 

俊也は確かに最初に魔術師の言葉に一切耳を貸さないという点で勝利していたのに、そのことを思いっきり忘れていたみたいですね。空目に言われたことで落ち着いたとしたら、やっぱり彼は番犬だし、依存していたと思うのです。亜紀ちゃんのように、個が自分にあるタイプとは違う。

 

しーかーしー。責任の伴う行為を嫌がるタイプを亜紀ちゃんが嫌う理由もわかる気がします。やりたいだけやって権利を行使して、「自分の意志ではなかった」「ただ…なだけなのに」と義務から逃げるのは、醜い。

 

っていうか武巳君はいつの間に、『追憶者』という名をもらったのでしょうか。これで物語が終わるまで武巳君が生きることは確定となりました。

亜紀ちゃんに変態爺ぃ呼ばわりされた魔っつんですが(ちょっとこの呼び方気にいった)、武巳を味方にしたいがためか知りませんが、武巳の前ではいい爺ぃやってます。いや、…ただ単に計算高いだけかな…。

 

おっきー怖ええええええええ!!!!!なんだこの怖さ!彼怖いよ!!なまじ今まで一般人だったがために怖いよこの子!なんで恋愛ごときでこうなるかな。

 

冷静に考えると、亜紀ちゃん俊也君稜子ちゃんはともかく、鈴に頼ってばっかの武巳君とあやめに頼ってばっかの空目君は似てますよねwwwww

あとこの期のに及んで詠子さんが何したいのかわかりません。山の神様おこしてどーすんの。祟りますよ神様は!

 

そして出てきました、「誰も見てない山奥で落ちる木の葉」。ってことは基城が亜紀ちゃんに言ったのか。