シシィという存在

シェーンブルン宮殿を出て(この頃には本当にすごい行列でした)、また地下鉄に乗り、ウィーン中心部に帰ってきました。(結局チケットをチェックする人は見かけなかった)
あとでホテルザッハーに行こうねーとかデメルーとかきゃあきゃあ言いながら王宮に向かいます。

ホーフブルク王宮
ウィーンの市街地を歩いていると、あ、あった、みたいなノリでたどり着けた。いいのだろうか…。処天の斑鳩宮のノリである
王宮の前には馬車がたくさんありました。
(馬さんの後ろには落し物を回収する袋がちゃんとついていました←そういうところを見てる女)

中庭にあるのはこれ誰?とか言ってたんですが、フランツ・ヨーゼフでした。失礼しました…!

王宮は2階は撮影禁止とのこと。皇帝の部屋やシシィ博物館は禁止でした。
1階にある銀器博物館は撮影OKなのですが、…うんこれだけたくさんあると疲れちゃうよね。オーディオガイドも途中でどこ聞いてるのかわからんくなったので適当に飛ばしながら聞いていましたw
悟った、オーディオガイドなんて私には無駄だ。

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これがハプスブルクの門外不出のナプキンの畳み方。今でも2人しか折れる方がいないそうです。ふ、2次元を3次元にすることにかけては日本人なめんなよとめっちゃガン見したのですが、折り方はわかりませんでした…orz

シシィ博物館の入り口にあるシシィ。あの影がシシィなんですよね。プロポーションだけでわかる女ってえのもすごい。
(しかしこれだけシシィ一押しだとなんだか悲しくなってくるな。私はやっぱりゾフィーが好きなんです)
この中、人口密度が高かったのか、途中ですっごい暑くなりました…。

撮影禁止なので、メモだけとりました。
シシィのデス・マスクを見た時点で、あ、ちげえ、と思いました。肖像画見た時も思ったんですが、あれって絶世の美なんですかね。(暴言)ルードヴィッヒ2世には似てると思いましたが。
ドレスや星の髪飾り。星の髪飾りは有名ですが、昔親は私に買ってきたと主張するんですよ…私にそんな記憶はないんだけどwどっか行ったわ。うっかり買わないでよかった。
ルドルフが亡くなってからの黒い服や、暗殺に使われたやすりなど。(しかしこの暗殺の時の適当さといい、やっぱり当時シシィはハンガリーの話以外は重要視されてなかったんじゃないだろうか?)

フランツ・ヨーゼフが質素勤勉を地で行ったのに比較して、シシィが夢想家ヴィステルスバッハの血を完全にひいていたこと、ただそれはそもそも皇帝が一目惚れして結婚に持ち込んだのが悪いようにも思う。ちゃんと選べよ皇帝。
ゾフィーやルドルフの死の影響を思うと、マリー・ヴァレリーがせめてフラン君と幸せであってよかったな、 と。あ、あとジゼル姉上もちゃんとレオポルトと幸せだったのよね。よかった。
フラン君が彫像を送ったり、マリー・ヴァレリーが結局最後までママのことを心配し続けたのだと思うと、あの夫婦が大好きになりそうです。
「以前は時折現れるだけだった深い悲しみが、もうママから離れなくなってしまった」
というヴァレリーの手記。これ読んでエリザベートただの鬱じゃんと思った私であった。

シシィの映画「プリンセス・シシィ」についても取り上げられていました。ただ、この映画で(脚色された)イメージが本国でもついたんだと思うと少し残念でもあります。(日本では「エリザベート」だしなあ。シシィの視点から見るとゾフィーはいじわるばーさんだったかもしれんけど)

それにしてもシシィの菫の砂糖漬けは一体どこに売っていたんでしょう?
昔ウィーンに行った母が買ってきてくれて、私の後にウィーンに行った姉も買ってきてくれたのに、私はどこに売ってるかなんてわからなかったもの。
>gerstnerに売っているらしい。って普通に有名じゃないか(と同時に街のお土産屋さんに売っていなかったのも無理はないと思った)

ここで連れの一人は体調を崩したらしいです。朝っぱらからアイス×3なんぞ食ってるからだよ。
ウィーンは一回来たことがあるから大丈夫って言ったあたりがね。どこをふらふらしていたのかわからんけど、翌日「もうこの辺は散々歩いたから」と言ったあたりがね。迷ったんだろw