夢について

 

夢について (幻冬舎文庫)

夢について (幻冬舎文庫)

 

 

夢について。なんだか死んだ人と生きていて面白い人の話で出来ていたような気さえする。

自殺した、って言うよりも、春の勢いに負けてしまった、って言う方が、なんでか納得してしまった。

 

チェスキークルムロフからブディヨビッツェまでのタクシーの運転手さんが、車内に最初に流していた曲がニルヴァーナで(同行者が知っていた)、どっかで聞いたな…と思って「夢について」を思い出したのだ。

そういうめぐりあわせも、なんだかこの本に合ってる。

 

どうでもいいが、作家とは僻地にパッケージでないツアーに行く生き物なのかしら。森絵都吉本ばなな篠田真由美もそんなイメージ(立て続けに読んだ3人)。

っていうかそういうところに行く日本人はたくさんいるわけで、それが多数派でないとしても、少なくとも私の世界では多数なのだ。マスコミとか知識人とか相当怖いな。ただ直感で生きていけとか言ってたのは…森絵都だったか?

 

エッセイは好き嫌いある(当然旅ブロにも好きなのとそうでないのがある、世間様のランキングとは外れて)が、吉本ばななのエッセイは好きだ。

ついに挫折してしまったのは三浦しをん。ひとつひとつは嫌いじゃないんだけど、全部は読めない。うう、もったいないことだ。