パイナツプリン

 

パイナツプリン (角川文庫)

パイナツプリン (角川文庫)

 

 

エッセイだけど、エッセイにさらにコメントがついているのがいい。ちょっとたってから振り返ると、また新しいことを思うのかな。同じ本を読んでも、読む時の差によって感想が違うように。

しかし吉本ばななの友人…変人ばっかや。けだものと呼ばれているが、人間というか、社会に適応するために身についていくものがほとんど身に付かないでやっていく人たちが多いような。

 

キッチン2の「女は強い、かつ丼食いな」というのはたしかに伝わった。あれを読んで一時期キッチンが好きになりかけたくらいだ。それにしてもそう考えると、1でのみかげさんは弱ってたからごろごろしてるよね、マジに。2はみかげ以上に雄一が弱ってたから、みかげはなんだか逆に生き生きとしていた…気がする。

 

幸福の定義が、これまた彼女のこのエッセイから私は得たと思う。どっかに書いてあったけど、と前置きして言うのだ、この卵の話を。わかりやすくて、納得できる。たくさん買って、家に持って帰って、あ~ら割れちゃった、まあいいかぁって思えるほど、周りにはちゃんとあるし無造作に扱えるしっていうものだといいな。


しかしこの頃から、たくさんのよくわからないファンがいて、よくわからないファンに、よくわからんこと言われたけど全然違う、なんてはっきり言える時代だったのだな、。と思った。