7つの黄金郷

 

7つの黄金郷(エルドラド) (1) (中公文庫―コミック版)
 

 

エルドラド…はいジパングですがそれが何か、と言いそうになりました。ルイスがスパイならジパングはどういう意味を持つ?ってそのまんまの意味じゃん、狙う価値ありますよ的な。

インカ帝国のことかー!スペインって昔は本当にすごかったのだな。

 

私のドレークはF&Bのイメージから来ていますが、いいよ!格好いいよ!!ウォルシンガムは老けたじじぃだがな。

そして私のエリザベスは映画から来ています。あの…えーとイメージが…あの権謀術数をくぐりぬけて「私は国家と結婚しました」というあの威厳が。大きくなって丸くなったという解釈でいいですか。

 

とりあえずレッドフォード侯爵が素敵過ぎる。なんだこの父は。そりゃ子供はエンジェルだわ。海賊の大首領って。しかも完全に紫の上計画です。

ビンセント、ペテン師。ああだからどうしてこうペテン師は魅力的なのだ。(えー

 

ロレンツォ。「恋をしそうだから」…電波がおる。この方はエースをねらえでいくとお蝶様に相当すると思うのだが。相当ですよこの人も。紅蜥蜴も同じくらい愛に熱い人。でもこれはもう恋じゃないよ。

「ロレンツォ!イル・ベッロ!」その一言に踊らされる公爵。

とりあえず日本人である私にはそんなに彼の出生がたいそうな秘密には思えないのですが(ほらチェーザレとか)、「柳 柳 わたしのさいごの言葉を墓石に刻んでおくれ」ってそこまでですか?

 

ナイジェルって名前は主人公の付き人につく名前なのか?この人は恋に狂ったりしないと思うが、女心が微塵もわかってねーからな!愛してる人がいるのに愛してない人の子を産めって言っちゃうあたり、誰かが言わなくちゃならなくて兄が言うという使命感があったとしても悲しい。

マリオット・ローラン。なんだこの萌えポイント満載。軍師で病弱で、何故に眼帯に薔薇。この人も相当のロマンチだな。

んでもってアーサーのヘタレっぷりには涙が出ます。「父親としてこういう精神状態の男をかわいい娘と二人きりにするべきではないと思うのですが!」当の父上が平然としている件について。

エルの「男は誰しも胸に聖少女を秘めているのかもしれない 乙女が胸にひとりのりりしい王子を抱いているように」というのでちょっと切なくなりました。そうか…こっちは王子さまなんかいねええんだよおおおおおおおおおと思っている時に、向こうは聖少女なんかいねええええええって思ってるんだ。

 

しみじみ宗教くさい漫画ではありますが、舞台背景にマッチしているからか、あんまり違和感は覚えません。