灰色の砦

 

 

あらゆる理想は堕落し、共同体は裏切られ、闘いの意味は失われていくのだ。たぶん人間というやつは、そんなふうにしてしか生きられないのだ。

 

家というものが砦であることは否定できないことであり、今は私は砦を自分の力で守ることはしていないから気楽だけれど、それはどれほど大変なことなのだろうか、と思う。

ありがとう、親。

 

っていうかなんつーか結局京介は親を殺したいと思っていて、なおかつその親は飯村先生ほど子供を愛してなどいなかった、とそういうことになりますかね。

蒼にその話を深春は簡単にしていますが、蒼自身の親関係だってもんのすごーく複雑なんだよなあ。

 

京介が深春に懐いたわけは何だったんだ。「ああ、君ってほんとに頭がいい!」なんて深春にキラキラしながら言う京介なんて胡散臭くてたまんない。(そこまで言うか)

とりあえずあの頃も変わらず、京介は真実を追いつめるようなやり方の道具にしか使えないことに自己嫌悪を抱いている、と。

 

…というか何故にいきなりそんな治安の悪いところに逃げた深春。たぶんあれか、北に行って毎日死にそうになりながら生きるということをしたかったのか。待てよ未成年!よく出来るなそんなこと。深春パない。

外に行けと言われてマジに行った(えーとリナ・インバースですか)深春が、帰ってきたら蒼がいた、と…。京介と深春の再会が知りたい。って読めばいいのか。

 

京介と深春に今更萌えという言葉は使えないのですが、ハジメさんと宇津井さんにも萌えという言葉は使えないな。どっちかというとお互い番犬のようだ。特に宇津井さん。(←