Prayer of Shine

 

Prayer of Shine―姫神さまに願いを 光の祈り人 (コバルト文庫)

Prayer of Shine―姫神さまに願いを 光の祈り人 (コバルト文庫)

 

 

平安のその昔のハルさんは、保憲お師匠にはまっっっっったく敵わなかった、と。そういう平安編でよろしいでしょうか。

 

なんで道真さんは忘れられなかったのか。忘れさせない存在であるところの民草がいたからと思っていましたが、忘れさせなかったのは朝廷の方と来たか。なんだそのツンデレ。どんな形になっていようとも、忘れさせないことが永遠に死にならないことなのだとしたらただのヤンデレ

道真さんは梅(になぞらえた女)がそんな好きだったか。梅やら桜やら松まで呼び寄せたらハーレムじゃないか。

管公は丹波出身の土師部氏。ご立派なタタラ筋です。とすると、平安の世になって、タタラ筋は本格的に差別された?のかもしれない。

 

糾の森。昔この漢字をみるたびに思ったのが、何を糾弾した森なのか、と。糾されなければならなかったのは何か。そこにあるは下賀茂神社賀茂御祖神社。そして賀茂別雷神社(上賀茂)。別雷神は天津神の系譜にまで名を連ねる。それはたぶん、熊野の花の巌をイザナミにしたのと同じ考えでしょう。土地神と天津神の同一視。にしても何と別の雷の神なのか。

賀茂はもとは葛城の筋。そういえば昔、中大兄も葛城皇子とか呼ばれてましたね。

お師匠の血筋は役行者役行者についてはカンナで散々語られてました。役小角は鎌子ちゃんの甥から教わった。

タタラ筋が賤民であり、彼らが祀った神が八幡神なら、将門ちゃんもそう。鹿島のタケミカヅチ

 

あれでも、私の中でタタラ筋=土着、天津神=渡来系と思っていたのだけれど、クグツがなぜに渡来系に?

違うか。お師匠さんがタタラ筋=土着という解釈なら、唐の道教を祖とした陰陽道を使うわけがない。宮廷の陰陽道は大海人が使用した、大海人についた民から発展した、朝廷の手先になることで生き延びたタタラ筋。彼らも本来は渡来系、もしくは帰化した一族ということなのだろうか。

徐福は私は始皇帝が日本まで征服しようとして送りこんだ手先かと思っていたが、うーん。

藤原の一族はト部氏の系譜で、ト部氏はタケミカヅチを祀る。おおお?なんか複雑に新旧が混合している気がしてきた。あーそうしたら将門ちゃんをタケミカヅチにすることで、東国の守りを任せたのかな。

そうしてヤタちゃんは賀茂の分家。すなわち土着の民からすれば裏切りの家系っていいませんかそれは?だから宮廷祭祀の一族であるはずだ。

篁一族はそろいもそろって文の一族。ならばそこには呪の一族の家系も備わっていたはず。妹子を遣わしたのはわかっていたからなのかな。聖徳太子、いやこの人も存在が危ぶまれた人だ、蘇我の一族と敵対した?でも蘇我の一族も元は渡来系なんだから、そして対立した物部氏は土着系(かどうかもよくわからん)で、その物部についた中臣はそののち藤原となるト部氏の血で、小野一族は和邇氏、王仁氏と同様の血で、タタラ筋。

なんかよくわからんくなってきた。今まで単純に縄文VS弥生と思っていたが、つーかそうすると旧石器どこ行ったしって感じだよなあ。ん?ト部氏や小野氏は帰化したからいいのか?

 

まあとにかく。安倍のハルさんと呪術合戦を繰り広げた相手が蘆屋道満というのはよく知られた事実だと思いますが、道満=ドウマ=道真というのは発想なかった。

そうか遣唐使船がなくなって帰れなくなったのは唐にいた彼だけじゃなかったんだな。日本に来てた人達まで帰れなくなったのか。うーん鎖国したいよ。

 

冷静に考えて紀貫之さんやってることおかしいよね。日記の上だけでも女になりたーい、なんて。紀家一族だから何の反抗があってもおかしくないけど。

「父上様は覚悟がお決まりになると、雑草のような根性を見せるお方だったのですね」

戦国の世でもカイさんはそんな感じですよー。げに恐ろしきは魂の輪廻ですね。

「―本日も、父上様のお目覚めはよろしいようで」

「晴明」

「安心いたしました」

私も泣いたわここ。ハルさんのこういうところが好きです。