熊野の残照

 

QED ~ventus~ 熊野の残照 (講談社文庫)

QED ~ventus~ 熊野の残照 (講談社文庫)

 

 

なんで地図は山が緑で平野が茶なんですか?>国土地理院に聞きなさい。

JALが羽田から白浜まで国内線を飛ばしている件について。そんなことしてるから経営破綻するんだよ!あの僻地は電車で行くのが最低限の礼儀でしょ。(こら)

本宮→新宮→那智の順なら私が廻ったのは見事に逆。一宮であるところの日前神社と國懸神社に至っては参拝すらしていないからな。

 

熊が「カミ」の隠語であることは那智に書いてあったと思います。「隈野」という説もあって、奥まったまさに隠国。(だから飛行機なんざいらねえんだよ!)「野」を「nu」と解釈すれば、「熊奴」であるからまさに死霊が住む葬場である。

「九十九」は「苦渋苦」の転で、「王子」は「童子」である。だから死んでいった奴隷たちの霊を祀るのが王子社である、と。

「家津御子」「欠御子」とは何かが欠けてしまった神。何かに背いた神。「欠身御子」は体の何かが欠けた神。スサノオの別名とすら呼ばれる彼。彼の名前はどうしてこんなにまがまがしいのだ。そして彼が大斎原といういつ氾濫が起こるかわからないその中洲に鎮座した理由は。禊だけがその理由なのか?

熊野を詣でるのは死出の旅路。そして旅路に出でる人にわずかな希望を与える湯治。ハンセン病患者も受け入れる人々。熊野にはなぜ、誰もを受け入れる慈悲深き神の懐があったのか。

 

神倉の御燈祭。いっそ喧嘩祭りとすらいわれるらしいが、見たいなあ。2月6日かあ。来年かな。ケベス祭りはいつだろう?

ゴトビキは●根(隠すのそっち?)って、えー見えなかったよう。近くまでのぼったけど(あのときの私の姿はまるで猿だったと言われたものだった)

高倉下は裏切って神武サイドについた。元の熊野の豪族を皆殺しにする、つまりそれはやたちゃんだね。(高倉下の賀茂建角身尊命だったらしい)三本足で思い出すのはとんち。老人を表す、と。とんちはもしかしたら、答え合わせだったのかもね。

やあたの烏。八にされたあたの民。裏切り者もまた殺された。よくある話と言えばそれまでだ。

 

速玉神社と神倉神社。神武東征から来る国土安穏。

やたちゃんと手力男の神宮はどうして並んで祀られているのか。ちはやぶる、残賊強暴。

ちなみに神宝館は私も時間切れでした。そうかあの中に速玉大神坐像が。

速玉神社は確かに参道が折れ曲がっていた。

徐福伝説は日本侵略ではなくてむしろ新しい国を作ろうと始皇帝に見切りをつけたんじゃないかなーとすら思えてきた。結果的には日本侵略だったけどさ。でもあの徐福公園はない。ないわー。派手派手しさが半端ないんだ。

 

「伏身」であるところの女豪族、ニシキトベ。

那智の火祭りはなぜ昼間にやるのだろう。夜に光は確かに火であればあるほど目印になるだろうが、それこそ鏡を使って太陽光を反射させてもよかったはず、って熊野にそんな光の場所はないか。

にしても確かになぜ山火事に対して一番気を遣うべきところで?

 

ダル神、つまり餓鬼がいた、と。弁当の残りをなんでもいいから持っていればいい、つまり食べ物をなんでもいいから与えれば解放された?

だるいだるいって言葉はもしかしてここからきたのか?言霊だな。

 

高倉下はニギハヤヒの配下、ニギハヤヒは物部の祖神。そして長脛を裏切った。

これ面白くない?

そしてそのニギハヤヒが速玉で、長脛がけつみこ。=スサノオ、と考えていると。けつみこ、長脛は熊野で死んだのはないから、拝殿が前にない。

なぜか速玉がスサノオであるような気がずっとしてるんだけど。理由もなく。言霊かなあ。

海を渡って長脛が東北にたどり着いたなら、それがふだらくとかいだった、と(四国から渡海してたどり着いた先が東北なら、あ、東北の伊達さんは四国に分家があったよな)

新天地を見つけたなら、平安になってようやくけつみこが祀られたわけは、あれか蝦夷の征伐か。

那智は、難地。決して屈しない。

でも那智の滝大国主になってるところはちょっと苦しい気がしないでもない。ここで国譲りにあった彼の名が出ることに必然性は感じるけれど。

 

なぜ本宮は西の阿弥陀如来なのか、速玉がなぜ東の薬師如来なのか、那智がなぜ南の観音菩薩なのか。

五行では那智は「火」になる。「赤」になる。本宮は「白」になる。速玉は「青=緑」で梛で八。

だから本宮「金」から熊野川「水」をくだって速玉「木」から那智の「火」にいき熊野古道「土」でまた本宮へ。どこから始まってもいいやんつかむしろ速玉から始めろし。五行説は私は「もっかどごんすい」って教わったんだんだけど、最初は金なの?

速玉は1月、御燈祭りは2月と春。那智の火祭りは夏、7月。例大祭は収穫祭が田植祭に移動したとして秋(苦しくないか?)那智の龍=瀧、巳=大己貴=大国主