ハリー・ポッター

最初に読んだのは小学校の5年あたりだったと思います。

その頃私が何を読んでいたか、を思い返してみると、群よう子、村上春樹向田邦子、でした。(家の本棚にあったラインナップ)とりあえずノルウェイの森が全く理解できなかったことだけは覚えています。鮮烈に。

そんな中でのハリー・ポッター。カタカナが嫌いな私は最後までマクゴガナルが読めなかったことぐらいしか覚えていません。だってさあ、オチが母の愛ってどーなの。

 

3巻までは読んだような気がしますが、それ以降(つまり日本語版が2巻に分かれ始めたあたり)は読んでませんでした。

でも久しぶりにその話題になったこともあり(映画化だからかな)、頑張って読んでみました。

 

くっついた!この子たちくっついたよ!!!(←今更)

びっくりしたマジにびっくりしたよ。くっついちゃったよ。いちゃついてるよ。えええ、映画でどうするのよ。full on the mouthなkissをハーマイオニー役のあの可愛い子がロン役の子にやったらファンの暴動が起きないか?(そこ?)

いや、ツッコミたいところはたくさんあったが、やっぱり最後はそこでした。私は主人公たち、の子供編に弱いんです。子供こそは未来に続く一番確かな呪だから。

でもだってロンとハーマイオニーがくっつくとは思ってなかったんだもん!それぞれがそれぞれの道を歩む友人になると思ってた。

 

小説としてはやっぱり日本と違うと思う展開がいくつも。

たとえば主人公チーム3人だって、一番の能力の人をメインにもってきたら、どうしてもその他の2人の影薄くなるじゃん?だからたとえば妖異譚シリーズみたいな関係性に慣れてしまっていたのですね。存在意義のために妙な力を与えることはなかったな、と。

そして長くなった割にラスボスの変化がなかった(笑)日本の漫画とかならこうやって最初から言われてた人って、華々しく散る所詮はイイ人な中ボスじゃん?あ、それはスネイプってことになるのか?

 

そうスネイプ!一番に言いたかったのはこの人のことだったのに、なんだかうっかり子供たちの話になってしまいましたよ。

これはいいツンデレというのは彼にとってみれば使い古された言葉だと思います。

ハーマイオニーだってツンデレ可愛いな!なのに、スネイプというthe top of TSUNDEREがいるためにあんまり認識できなかった。おさすがでございます。職人という言葉をあなたに捧げたい。

 

そしてラスボスヴォルデモート。この方についてはまあ間抜けだなんだとさんざん言われていますが、個人的には(作者様には絶対その意図がないのをわかった上で言いますが)どう考えてもこいつはシャブラニグドゥだろうと。7つに分裂しちゃったところといい、最初っから主人公に倒されてるところといい。

なのでその上にL様をおいたあの話(個人的にはアニメの方が好きなんだ)の方がレベル高いと(主人公との関係性の面だけで見ると)思っています。

挙句にあれですよ、ヴォルデモートの一部がハリーの中に!ってあんたそれは一つになっちまったってそういうことですか。俺の力をお前にやるよ的展開かと思いました。そして二人の力は今一つになり、真のラスボスを倒しに行く―みたいな。

(え、真のラスボス?そりゃもちろんダンブルドアでしょ。待ち望んでましたよ私は。)

ヴォルさんが、ベラねーさん(えー)が死んだときを考えてみるに、he does not loveとは思えないのですが。もちろんremorseはなかったと思うけれども、そういうことではないような気がする。悪というものは。

大衆を動かすとかそういう系のストーリーがあるなら、そこを突っ込んで欲しかったのですが、それは日本的な考えなのかな。the courage to repentというのも、repentって結構あいまいだと思うの。何を。誰に(向こうだとむしろ神がどうのって感じ。懺悔的な。後悔というよりも)。など、日本人がわかるのかなと思わんでもない。

 

親の因果が子に報いというのを地でいったようにも思えてしまいました。そういうの海外モノって多くない?スターウォーズとか。

父母が死んだのは21歳ということで、その年で子持ちですか…そうですか…(そこじゃないって)

シリウスは生きてるって信じてたんですが、…そうですか、遺言ですか…。(だってシリウスってなんかヒロインポジっぽかったんだもん。これも海外モノに日本の常識は通じないという一例です)

7巻のI must dieからの鬱展開はもう。ネビルに抱かれたいとすら思った。

ハリーたちの親の因果が子に報いなければいいですが。そういえばあの結婚によってあの3人って兄弟ってことになるんだよね?これ、微妙に気持ち悪いと思った私が悪いですか?

それでね、ハリーとジニーの子の名前!重いわ!!グレるやろ二番目の子とか。この名前見て心底気持ち悪いと思いました。旦那が?両親の名前を子につけるとか言いだした?離婚の典型でしょ。

 

そして思い出しましたが、何で読むのが辛くなったかって私一番ウィーズリー家の双子ちゃんが好きだったのよ!!なのに一方は片方の耳を失うわ、一方なんて死んじゃうんだよ!?もうやだ!!だからどこが児童書やねん!

ジョージも息子にフレッドとか名前つけてましたが、まあそっちはいい。それならまったく構わん。(なんだそれ

やだもう。たぶんね、ロンが死んだってこんなに悲しくない。(こら!)だってパーシー!!それにジョージ!こっちが死にたいわ。あのパーシーが、動けなかったパーシーが、愛しくてしょうがなかったです。あー悲しい。

あとモリー母さん。never touch my childrenっていうのが。いやその前のbitchすらもっと言ってやれよって思ったくらいですが。やばい。母親は皆なんかやばいくらいの愛にあふれていました。マルフォイ一家とか、私友達になれる気すらする。

 

そういえばぐぐる画像で、ハリーポッターと検索すると恐ろしい画像が出て来るんですが、これって…??

マルフォイはもうちょっと大事に育てばもっと素敵だったと思うけれど、まあさすがにこればっかりは。