…あれ、いつの間に終わっていたんですか?
いやいつの間にか再開していたのは知っていたんですが。しかも本当にあれからどうするんやと思っていたら、12巻で終わり。ちょっと呆然としてしまいました。
しかもやっぱりおまえはそういう行動を取ってしまうのかキアロ!!
見事です。女(ルクレツィア)には子供と共に生きてくれ的な感じで、男(チェーザレ)にはおまえのために死んでやるよ的な!「お前のいない世界で生きることになんの意味があろうか」的なのはどっかで聞いたような台詞ですが、おまえの魔も全部ひきうけるぜなキアロは最後には頑張った…んじゃないかな…。
ここまでテンプレされると、おおキアロ、おまえはなんでチェーザレの傍を離れたという感情しか湧いてきません。
あれ本気でなんでだっけ(間が空きすぎてもうなんだかわからんくなっている)
確かルクレツィアって最初お兄様が好きだったんだよね?で、キアロもルクレツィアも、もともと「魔」であるところのチェーザレの力を消す「光」だったんだ、と。まあ私はヴァノッツアが好きだったんですが。あの人も光だったよね。
ところがルクレツィアとキアロが愛し合うようになった。ここのあたりの理由とか忘れちゃったんですが、確かどう考えてもチェーザレはルクレツィアが駒として使い物になるならないの話よりも、キアロが自分より優先する人間を作ったことにショックを受けていたような気がします。
個人的にはルクレツィアは気に入らないけれど(ああ言いきった!だっていかにも聖母って感じの女の子って嫌いなんだ!)、最後に彼女が見せた芯の強さは素敵でした。
カンタレラ。ボルジア秘伝の毒。それはいつしかチェーザレそのものを指すようになってきたようです。
そうそんな毒をたらされたのはサンチャも同じでしたよね。
彼女はいかにもナポリ、といったイメージの女性でした。生き生きとしていた。
最後には自分に正直になったけれど、そこも含めて魅力的でした。彼女はチェーザレと寝ていたことは割り切っていたと思うし、大事だからこそアルフォンソには手が出せないんじゃないかな。
アルはアルでキレたら怖いんですな方でした。でも彼はいわばチェーザレに負けたようなもんじゃないですか。男としても。だから同情はできねえぜ。
あとは最期までチェーザレと共にいた、ヴォルペ。
…なんとなくキャラ的にチェーザレをルドルフ様、キアロをアルフレート、ヴォルペをヨハン大公にしてみたいです。
まあそうなると処天の真似とかそういう批判になってしまうのかしら。
個人的にはBLくさかろうがキャラ設定が似てようが面白ければなんでもいいです。だって同じ歴史をたどってるわけじゃないからな!