炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響9 仕返換生 (集英社コバルト文庫)
- 作者: 桑原水菜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: Kindle版
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昨日どこを探してもなかったので、今日ようやく手に入れましたよ!
というか…サイン会はともかくとして…チャリティ…だと…orz
どうしておうちは池袋じゃないのかなあ…(遠い目
ていうか表紙!!表紙の長秀かっこいい!
直江がメインと聞いていたので「え?長秀と色部さん?」と思った次の瞬間に思考は「長秀やべええええ!」一色になっていました。素敵すぎる。
そして100冊目だそうで、…いつも思うが発売ペースの早い作家さんだよ。よかった。
■亡霊双六
直江ェ…。
●●ェ…ってサスケだけでなく、直江にも(エで終わるから)使えるんだなあと思った春の日。
プライドばかり高くて商いに疎い直江w
そして「景勝殿と怨霊退治するより、そなたでよかった、景虎殿」ってちょっと色部殿、問題発言じゃないですかw
■紅衣観音
そこまで追い込まずとも、と今も昔もその一言が言えないのですよね。
「共に血まみれになる覚悟はないのか!」と言うだけ言って放置プレイな景虎様にも問題はあると思います。
でも与板で慕われてる直江っていうのも…なんか…微妙…(なんてことを)
■仕返換生
表紙!長秀がひたすら絵でおいしい目をみているような気がするんですけど。
百足虫から見た景虎様たちの調伏シーンも美しいです。あのおねえちゃんは素敵ですけど、普通に素敵なので何もツッコミはありません。雪蛇ちゃんと共に癒しになりそう。
見知らぬ者にさえ「ついついもてなしをさせてしまう」ほど堂々としている景虎様。しれっとしているなあw
そして掌治術が使える直江w
医術に目覚めた直江は、内心、輝いていた。
医は仁術ですよ直江さん。そんなヨコシマな心を持つ人間に誰が!!
でもそんなヒーラー直江っていうのも悪くないですね。
そんな直江にご立腹気味の景虎様っていうのも、キレちゃう景虎様も、なんか…新しい力を得た直江にこら!って口うるさく言ってるように見えます。直江ポジですよそういうことするのは。
謙信公ももうちょっと宿体を選ぶとかそういう手間を考えてください…!換生以外の方法と編み出すとか!ほら神様なんだし。
直江の自嘲癖はこんなところから…。というかそれで景虎様に刺激されて暴力的にキレる直江とそれを冷ややかに見る景虎様…(ガッツポーズ!)←おいおい
直江が(景虎様以外のことで)にっちもさっちもいかなくなる図というのは珍しいような気がしますが、それで敢えて憎まれ役になる景虎様が素敵すぎる…(うっとり)
夜叉衆のお荷物になる直江っていうのも見ていてうきうきしてくるものですね!なんか…彼もMだからww景虎様と長秀がSコンビになるあたりとかもう。「黙って従え」って誰に対してもそうなのよね景虎様ったら。
まあしかし直江信綱ともあろう者が、ハツという女性を愛しく思いだすとかちょっと(笑
そしてつばきさんもいつの間にか景虎様みたいな思考になってますけど大丈夫ですか(笑
樹里ちゃんももとは、穏やかな人だったのかしら。
…でもそれ、よく考えたら直江もこういう人だったんじゃないか?「景虎に出会わなかったら」と色部さんがかつて言っていたように、彼もそのまま一人でいたら、普通の人生歩んでた人なわけですよね。
椒七ちゃんは、なんかこう…四国編とかファイナルステージの色々な人を思い出すのですが、その一般人っぽさがいいと思うんです。
他の誰が自分を忘れても、この男だけは忘れてはならぬはずだった。
なかったことになるのか。あの言葉も。このまま消えるのか。その執念も。
ふあああああああああああああああああ!!!!!!!立ちあがってガッツポーズして雄たけびをあげましたよ私は!
そうか記憶喪失って直江が記憶喪失になるパターンもあったわね。それは考えてなかった。うっわあ景虎様のこの独占欲丸出しっぷりがごちそうさまでした!
そのあとこんなに冷静な長秀のイケメンさに死にそうになりましたw
「上っ面の術でこの長秀様を倒せると思うなよ!」とかね!直江がヘタれてると長秀と景虎様のコンビが輝きますね!あ、それは400年後もかw
ヘタている直江は相変わらずのメンタルです。発作的に自殺しようとしたり自嘲が哄笑になったり…待て待ておまえやってることがマジで400年間変わってないですよ。「もう解放してくれ…」とかあまりの懐かしさに逆にテンションあがりました。
そして猿轡をかまされた直江…やだもう何この人。可愛い。今回受難すぎる。
なぜここにいないのか、三郎景虎!
使命などどうでもいい。あの男に―ひとを加害者扱いして屈服させようとするあの男に、思い上がりと知らしめるためだ。俺を嘲り続けたあの目に思い知らせてやるために、そのために。
「早く俺を刺しに来い、なぜ刺しに来ぬ景虎ああ!」
いいなあこの直江の若さ!若いから(換生してからまだ時間がないから)かもしれないけど、400年後にこんな錯乱したように喚く男になってたらちょっとは変わってたかもしれないね。
そんな直江に
ふっと何者かに呼ばれた気がして、景虎が振り返った。
以心伝心ですね。
テーマは四国編と一緒ですよね。死んだ人と、生きている人。あの時真っ向から直江に、死に人の権利を主張した高耶さんに、反発した直江ですけれど、これは確かに…。
人生を丸ごと抱えて生きる。この時の景虎様にとって、それが確かに「最上」だったと思うのですけれど。
滅多めたにされる景虎様…。そしてそれを止める長秀…。
そりゃここにきて猩々っていうのはびっくりさんですけれど、でも夜叉衆ナンバー1・2ですからね揃ってるのが!
生きよ、九郎左衛門!
言いたいことはわかるがこら直江えええええええ!!!おまえ昔っからキレるととんでもないことし出すよね!
と思ったらここで景虎様登場です。憤怒に達した景虎様は猩々を力づくで叩きのめしてとって返したらしいですよ!愛の力ですね!
「オレから逃げるのか!」「この恨みを喪うたらオレはオレでなくなる!」
そして結界を全力で破壊なさいました。直江が絡むと景虎様のパワーが底知れないものになるのは昔からですか。
「これが正しいのです」と直江が自身に換生させようとするわ、長秀を弾き飛ばすわ、景虎様は阻止しようとするわ、そこに猩々が来るとか…どんな修羅場ですか。
最終的には九郎左衛門が悟ったという。疑心暗鬼で目が見えなくなるから、往生できないだけだと。
命をおまえにやる。有効利用しろよ。…おとこまえだなあ。
しかし本当に九郎左衛門はイイ男だと思うんですがそれでも!
直江が景虎様以外の人間に心奪われていると段々とツッコミを入れたくなるのはなんででしょうね(笑
「風邪をひくぞ。直江」とか言う方と言われる方が逆ですw