“文学少女”と神に臨む作家

 ななせ超かわいい。

もうちょっとまともなこと言えよと言う気がしますが、ななせと芥川は、心葉や遠子や流人など親子関係がぐっちゃんになっている主人公たちのなかで、ひたすら輝いてみえました。

だいたい彼らは遠子たちの話に巻き込まれただけなのに。たとえ遠子さんが心葉君を一度救ったとして、その救いがどれほどのものだとしても、(もちろん遠子さんが心葉君に救われたということもあるけれど!)生涯を約束する必要はなかったんじゃあないですか?

普通に考えてトラウマの源(ミウとか遠子とか)は遠ざけて仕事で挨拶したとしても、家に帰ってきたらななせの笑顔があればいいじゃねえか。書けなくなっても、「書かなくてもそばにいるよ」なんて幼い心で迎えてくれるなんて最高じゃねーの。バカなの心葉君は!?

ま、まあ心葉君がななせと夫婦になってしかし担当は遠子さんとか最悪展開すぎるからそうじゃなくてよかったのね!

 

トラウマの源ミウちゃんはうっかり成長してヤンデレではなくなり、途中まではヤンデレは流人だったのに麻貴さん事件のあたりから一気にぐずぐずになり、最終的には竹田さんがやっぱりヤンデレでした(^^)この展開。

だって正直どうにもならない展開をどうにかしたのひとつは心葉君の“お話”だったと思うけど、もう一つは確実に竹田さんですからね!

 

“文学少女”でああり続ける遠子先輩の選択は、まあこれだけ話がぐっちゃになってしまっているからあれですけど、要するに「もうちょっと大人になってから私がまだあなたを好きであなたがまだ私を好きなら付き合ってあげてもよろしくってよ」ってことでしょ?それなら納得です(真実に想像という光をあてて神のような物語をw)

 

麻貴先輩は姫倉から自由になることを望んでいて、ついでに魅かれた少女蛍の想いまできっちり守って(そのために結婚しただろ絶対)、どこまで最強になるおつもりでしょうか。

女性が書くと何故か男性はヘタれていき、女性が強くなるのよね…。まあいーんだけどさー。