蒼虚の都

蒼虚の都―東都幻沫録 (下) (電撃文庫 (0968))

蒼虚の都―東都幻沫録 (下) (電撃文庫 (0968))

 

 刈谷さんが主人公だったんだって、ここまで読んでようやくわかりました。

だって最初の頃は宇田川って思ってもしょうがなくない?

そういう意味では光村さんなんぞ完全に自分で巻き込まれたと言っていいよね。。香織さんが光村さん家にいなきゃならんくなったのは自業自得としか言いようがない。

 

聖子の意見はまったくもって正しいと思うんですけど…、子供に高価な服を着せるのは自己満足だけど、所詮自己満足であるなら、これでいいんじゃね?だってどんな服だって気にしないよう。

ただミムちゃんがさっくり死んでしまったのが。なんというか。

 

移植は…私は違和感ないけど、それは私が特殊だって言われるなら納得です。うん特殊であることは理解してます。

でも一部が自分の中で生きてるって、美談っぽいけどちょっとそれに過剰な意味を持たれるとひくかもしれん。

 

早瀬さんと祐美子さん。この二人は完璧同士で、だからこその魅かれあいって部分もあったと思うけれど、それはそれとして、何でも出来た早瀬が静かに静かに暮らすことを選んだんだなーって思うと。切ない。

あと義人さんも最後、捨てられたように思うかもしれません。拾ってくれた人は絶対なんだ。

早瀬は刈谷父はすっごい好きだったと思う。できる人だったから。そして祐美子さんは、永遠の人を作りたかったwかけじゃない。あーでもオーラバで永遠の娘ってあったよなーって思いました。

 

どうして永遠を願ってはいけないの?死者を生き返らせてはいけないの?

 

「たまらなく好きだよ。君のその単純さが」私もそんな会話が出来る二人がたまらなく好きですよ。

五感どころか、第六感で運転している光村さんは素敵ですねw

 

「気休めを言うな。見ればわかる。完璧に死んでる。放せ」「死んでない?なんで死んでないんだ?いっそ、オレがぶっ殺してやりたい。なんだ、その能天気な顔は!」確かに刈谷父は能天気にお喋りしてただけでした。