熊野が燃える。。。

8月8日。
おごと温泉を出発して、新大阪でオーシャンアローに乗り換え、白浜に向かいます。
が、私だけは本日紀伊田辺に宿泊しようと決意していました。白浜から1駅だし、なんと言っても中辺路ルートですからね!これは行かねば!
しっかり誘致されている人がここに。

新大阪から白浜は2時間半程度かかります。九州にだって行けてしまうぜ。
途中からきらきらした太平洋が見えてきました。
オーシャンアローやくろしおはの乗務員さんは、容赦なくチケット確認のために叩き起こしてくれます。いやー、新幹線って時々寝ていたらチケット確認スルーしてくれる時ってありません?(ただ確認してないだけ?)結構穏やかに、でも何度も起こしてくれていました。

一足先に紀伊田辺駅で降ります。オーシャンアローは串本を経由して最終的に新宮にまで行ってくれるのだとか。
余談ですが、串本でダイビングしていた友人が、南京虫に噛まれたことがあるそうな。。ここ日本だぞ…。

紀伊田辺駅ではまずバス乗り場で熊野本宮までのバス時刻を聞きました。
甘かったぜ。ちょうど13時くらいに到着したのですが、乗りたかったバスは12:25に出発していました。
紀伊田辺駅からは1.5時間、新宮から1時間と言われていますが、バスで行ったら2時間くらいは見ておいた方がいいと思います。ちなみに駅前にはタクシーがたくさん止まっていましたが、本宮まで行ったら1万円を超す勢いでした。
紀伊田辺駅の方のバス乗り場は龍神バスで、その向かいにある乗り場が明光バスです。どちらかを乗り継いで本宮までは行くのですが、とりあえず今年の3月からは
6:35→8:22、9:25→11:22、11:25→13:25、12:25→14:22、14:40→17:00、16:25→18:21
しかありませんでした。
しかも帰りは
6:15→8:13、9:24→11:27、12:25→14:29、14:15→16:20、15:05→17:09、17:15→19:15
しかありません。
つまり13時くらいに着いて、どうにかなるでしょーと思っていたら、14:40発17時着、17:15発18:21着に乗る羽目になるわけです。しかも本宮は17時に閉まる。
やはり日本の秘境ですよ熊野は。行く際にはもうちょっとリサーチしてから、きちんと行くべきだった。
まあ今日紀伊田辺に宿泊して明日行く、ということもちらりちらりと考えたのですが、そもそも本宮に行くならやっぱりあづまやさんに宿泊したいし、本宮なら何があっても根性で行くだろうけど、アドベンチャーワールドとかきっと二度と行かない…、そんな心の声が聞こえてきて、結果、とりあえず行けるところまで行こう、と思い立ちました。

まず宿泊先まで向かいます。ここも駅から一直線に商店街が伸びているところなのでわかりやすいです。
アオイプラザホテル楽天で、携帯から急きょ予約した理由は一重に安かったからです。温泉街が近いと、一人で宿泊する手ごろなホテルを探すのにも大変です。
エレベーターで4階まであがると、地元のおじさんがのんびりしていました。地域密着型と言った感じ。
大きい荷物を預かってもらい、再び町に出ます。

紀伊田辺駅からまっすぐに商店街を抜けると、田辺扇ヶ浜に出ます。夏には海水浴が出来る場所で、猛暑日ということもあって、多くの人が水浴びをしていました。
ゆかりの人は弁慶。ここで誕生したらしい。結構なド田舎だったんだな。

駅前の観光案所で色々地図をもらい、今日がヤーヤー祭りということを教えてもらいます。(8月8日=やーやー)
じゃあそれまでに帰ってこよう、と思い、駅前のレストランモミの木で田辺丼を食べながら時刻表とにらめっこ。
釜揚げしらすはここの名物なのか、結構いろんなところで丼にしていました。ウマー
ちなみに梅干しもさすがの紀州です。ウマー
おなかも満たされたので、とりあえずぼんやりバスに乗り、湯の峰まで行くことを決めました。
たいていの食事処は14時でいったんランチは終了、となるようなので注意が必要です。
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安土の予習をしたために、うっかり「熊野が燃える」というテンションなまま出発。緑あふれる地を見ながら、「これが全部燃えるとかほんとどんなエネルギー…」と考えていました。なんということだ。 

バスは地元の人も使いますが、段々山の中に入るにつれて観光客しかいなくなります。そしてバスは遅れるものだという定説を裏切って時々待ったりしている…。
バスはいくつか主要なバス停では待ってくれますが、しょぼいところだとスルーしてくるので、田舎に行けばいくほど早めにバス停に行った方がいいと思います。 

そうしてぼんやりバス乗り換えなどしているうちに、2000円くらいかけて、湯の峰温泉に到着しました。だいたい駅から2時間くらいかかってます。暇だなあの人ら。(え) 
バスから降り立った瞬間にする、硫黄のにおい。暑さに拍車をかけるような、温泉の熱気。
その辺から湧き出ていて、その辺で温泉卵を作っている、自然と一体化したような場所でした。

ただし観光出来る場所は極度に少なかったけどw
バスが来るまで50分。少ないなあと思っていたけど、そんなことなかった。こんなことなら王子まで行けばよかったなあ、なんて。
まずはあづまやさんをじーーっくり見て。
なるほど素敵な場所だなあ。裏は竹林だし。
いつか宿泊して解毒温泉入るんだ…!(なんだその死亡フラグ

そしてあづまやさんから見える、というか橋を渡ってすぐの東光寺。本当に小さくて、そのあたりにある地蔵と変わらないような気さえする。
小栗判官蘇生の地って言うけれど、そもそも今の時代に小栗判官を知る人がどれだけいるんだろう。

まだ時間があったので、ゆっくり温泉コーヒーを飲みながら時間をつぶします。
つぼ湯や通りすがりの旅人が入れる公衆浴場もありますが、入るとしたらせめて手ぬぐいくらいは持っていかないといけないと思います。
でもそのあたりを浴衣姿の人たちがふらふらしていて、しかも城崎温泉よりも観光地化されていない点が好きです。
日本昔話みたい。

紀伊田辺に帰ってきたときには、すっかり日も暮れていました。iPodから流れる音楽に合わせてうっとりしていたのでアブない人だった。
バスは確か乗り換えなしの方が少し安かったです。帰りは2000円いかなかった。

町はやーやー祭り真っ最中。商店街主体のお祭りみたいで、ブラバン部が演奏していたり、屋台がたくさん出ていたりしています。
そしてホテルには安さのおかげか、大学生がたくさんいました。さすがに一人なのは私くらいでしたけど…(遠い目)