東照宮の怨

 

QED 東照宮の怨 (講談社文庫)

QED 東照宮の怨 (講談社文庫)

 

 

QEDパーフェクトガイドが欲しいがために、買おうか買うまいか今から迷う。

欲しい…が、数年後には何事もなかったかのようにヤフオクBOOKOFFで出ていたり、普通に刊行されていたりもする気がする。それが現実。

 

・西浄(おトイレ)は「三つ巴」なんだそうな。でも三つ巴って八幡の神の紋だから別にそれでもいいんでない?

狩野探幽の指揮下で行われたのは桂離宮も一緒。ほぼ同時期に、同じような教育を受けたスタッフで、しかして正反対の建物が作られたというのは面白いね。

・拝殿にある三十六歌仙絵巻は、後水尾帝より排領したものとは違うもの。

・慈眼堂は天海の墓所。なんだか姫神さまと合わせて考えると不思議な気がしてくる。八幡の神の眷族だったテン。一緒に陰の王になったカイ。二人と因縁深い竹千代。

七福神信仰を民間に広めたのは天海。

・慈眼堂の護王殿の隣にある小さい建物には、乃木大将の等身大ブロンズ像があるw

・またらさんきました。テンさんお久しぶりでーす。

・後水尾帝と秀忠さんの戦い。秀忠さんもこうしてみるとなかなかの狸です。和子の入内を取りやめるあたりとか、朝廷の出方次第では、相当な打撃だったかもしれないのに。そしてお福さん。彼女の拝謁は本当にもうここまでやるか?って感じですが、やったあたりがお福さんですよね…(遠い目)伊達に家光の乳母として大奥を生き抜いてきてないよこの人。

・鎌倉―久能山―鳳来山―岡崎―京都御所のライン。

・忠長さんの干支である午はほとんどない。東照宮はまさに、家光と天海の結界だね。

・後水尾帝は幕府に対する憤懣やるかたない思いがあった。だからこそ歌が違う。

・日光は東照宮。月光は月山(中川先生ー!)。間にあるのは会津山王権現。天海の出生の地。個人的には月光は鞍馬のイメージがあったが、その間には確かに岐阜だか長野だかになってしまうからなあ。ううむ。真ん中をイザナギにしちゃうのは無理か。

 

こうして見ると、家光は、徳川の権威をゆるぎないものにするために力を費やすことを惜しまなかったんだなあ、と思います。

今ではすっかりあの時代は徳川の時代ですからね。天海おめでとう!あなたの勝利ですよ!

 

ていうか恐ろしいことを。飲んだ翌日は脳内でセロトニンが不足する…だと…!

そりゃあうつになるよ。

 

滋美さんの「本物も偽物もございませんわほほほほほほほ…」っていうの、すっげ面白い人だなあと思います。