龍は薫風に翔る

 

龍は薫風に翔(かけ)る 四龍島 (集英社コバルト文庫)

龍は薫風に翔(かけ)る 四龍島 (集英社コバルト文庫)

 

 

とりあえず大事なことは全部前の巻で終わったはずの四龍島。

しかし主人公たちはなんのそので島をあげての痴話喧嘩中です。

そのまま黒龍になってしまえばそれはそれで面白かったのに(遠恋的な意味で)、まあ確かに「この手で抱けなきゃ意味がない」とか言ってたもんねマクシミリアン!(そんな直接的だったか?)

 

それはともかく青龍さんち。えええええこんな無害な感じになるとは。

だって麗杏があんなに無邪気になるってもうどういうこと。しかしこれで雪蘭が友深と恋仲になったらそれこそまた麗杏がキレるんじゃないですか?

 

あと女性キャラでは絲恋様が好きでした。あのさばさばしたところ。自分の子供にも最終的にはああだったところ。なにより出しゃばらなかったところ!!(自戒を込めています)

 

まぶしい景色をかき乱す眩暈が、やまないのだ。

ていうかこれでもう花路公認の仲になったわけですよね?もう恋の障害なんぞないといいつつ、最終的にはツンデレを発揮する飛がどうでるかですよねこれからは。

西里の腐女子は毎日楽しいでしょうね…!

あとクレイはもう毎日読書と囲碁とかただのニートですからね!マクシミリアンのこと笑えないですよ!

 

「つまらない脅し文句なぞよこされなくても…もう…俺は、矢も盾も堪らず…還りたい」

矢も楯も堪らず、

そこへ還りたい。

よく言った飛!!その後に「もう離れない」って言えないとまずいななんて考えてしまうあたりが今までの苦労を象徴しているようですが。

 

帳一枚どころか肌がもどかしいとか言ってるマクはもう…あれですかもしやねんまくせっしょ(ry

「よそ見をしたなら、その銀色の瞳に仕置をする」「生け捕りにして、檻に籠めて、連れ帰る」「最後には骸にしてでも、この手に抱き包む」

ここまで言いながら白龍屋敷に住まないとかもう飛のドツンデレ!出会った最初に恋に落ちていたくせにね!

「おまえの強情とやらに、最後までつき合ったぞ」そうだね。もうマク頑張ったとしか言えないよね。とんでもなく飛に甘いです。

そして花路とかあれだけのことしたくせに飛をさっくり迎え入れて飛も当たり前みたいに。ちょっと待てとマクでなくても言いたくなる。おいおいあいつらなにしたか覚えてないわけ!?(未だに花路にキレている私)

 

あとがき。

確かに飛が一番とんでもないこと言ってるなあ、と。「縛める」とかもう恥ずかしくて。。

李と千雲ちゃんはもう互いがアレだからそれでいいです(何言ってるの)。

冬眠と草郎は…えーでも彼らは寝ていていもそれがあんまりお互いを縛りつけないような関係だとよろしい。大体幼馴染みたいな戦友を相手にして今更冬眠様だってたたないっての(敢えてひらがなでどうよ!)

猫と梨子はそのままでいてください。いつかお互い年をとっても。

そしてクレイ!クレイ・ハーパー!私彼のこと報われなさ加減が大好きなのよ!最後にした堂々ニート発言ですら愛せるわ。いいのかそれで。本土還れよ。でもきっと彼はもうマクの友人、万里の友人という立場の楽しさを素直に受け止められる人なんだなあと思います。だってあれだけの騒動があったって彼は友人なのよ!!これってすごくないですか?オアシスです。

 

いかに他人からは“やっぱりMだったのね”と疑われても、

それが彼にとっての幸せなのね

って作者様に言われてるけど大丈夫飛?もう恋は盲目という言葉をこの人にこそ捧げたい。一番頑張って動いたよ!一番要な人だったけどな!

 

ああ本当にお疲れ様(まだまだ番外編が…って最近出てないのはもうそろそろってことなの?)。

飛もマクもこれから大陸と渡りあっていくんでしょうけれど、四龍の人たちの根性を見習って行きたいです。特にマクとか。キレたら怖いんです主人公たちとか。

そしてあの無自覚の色気。色気のある文章を。信じられる?これ、伊集院トカゲ先輩を書く人と同じ人の手によるんだぜ…。