魔女の死んだ家

 

魔女の死んだ家 (ミステリーランド)

魔女の死んだ家 (ミステリーランド)

 

 

本編もさることながら、あとがきが一番のごちそうでしたありがとう!そしてありがとう!!

最初の少女のおはなし。ここ、途中になるにつれて「あたし」は果たして男なんじゃないか…と一瞬考えましたが、しかし男で「あたし」はさすがになかろう(まだ「わたし」ならね)と思って除外してました。
いや冷静に考えて無理だと思いますいろんな意味で。あたしという男とか。

もちろんこの話の表紙のように、黒の中に舞い上がる桜の花びらという幻想的なものにしたかったんじゃないかと思います。
魔女という、昭和の世界の、最後の貴族のように。
でも私はこの話を聞きながらカルメンを聞いていたので、それはそれでマッチしていましたが、とてもわけのわからんものが私の頭の中に浮かんでいました。

そんな親世代の妄執に付き合わされた子供は可哀想だなと思っていたら、最後はしっかり幸せそうなので、それはそれでいいです。
おままごとのような家族を続けていけばいい。
…ん?最後のは恋愛なの?まあそれならそれでいいです。生きているのだから。

と余韻に浸ってあとがきを見れば一気に現実にかえったような衝撃。何事。
家政夫をする京介。もう若いご隠居とかおまえ本当に神代先生いなくなったらどーすんのと思ったが、そうか蒼が雇うんだなきっと。もういいです。
しかしハリネズミのハリが取れてきた京介とかどこのツンの取れたバーナビー。蒼成長したな。