花冠

昼食はRestaurante ESCADA
ポルトガルマカオ料理を食べることが出来る、洋風のお店です。お酒を飲んで行くのがいいんだろうけど、このあとワイン博物館の挙句がバンジーの予定だったので控えました。
私は辛いものが苦手で、この旅行でも四川が食べられなかったりと迷惑をかけたりしていましたが、このカレーは蟹の味が出ていておいしかったです(´∀`*)
しかし調子に乗って食べたら辛かった…と言ったパプリカがどうやら唐辛子だったようで。。え?私辛いの苦手とか言ってたのキャラ作りだったの?ww

14時くらいに食べ終わったらもう一度大堂の方に出て、今度は聖ポール天主堂跡に向かいます!
途中には慮家の屋敷があります。ここの大富豪だった人の屋敷跡。
西洋と東洋の融合、とかなんとか書いてありましたが、だからこれって世界遺産なほど?って毎回思ってしまいます。街中歩いているといきなりあるし。
建物!歴史!=世界遺産!ってなるタイプの人間には、ちょっと向いていなかったのかもしれません。

そしてブランドやお土産屋さんが所狭しと並ぶ中、NaRaYaというお店がありまして。友人が好きだと言って入ったのですが、いやあ可愛かった!思わずバッグ買ってしまいました(だがしかしHK$209という安さです)。
このあたりから普段財布の口を閉めている私はログアウトしたらしい…。

女媧廟を右に折れて(ここで封神演義って言ったら全員反応した…)、坂道を人をかき分けながら上っていくと、大きい前壁が見えてきます。
聖ポール天主堂の、焼失しなかった部分はここしかないそうです。
観光客の多さが素晴らしい。

アジアにイエズス会を広める本拠地となった場所ということで、私としてはなかなか複雑な想いがあります。
イエズス会が宗教を広めるということが征服の第一歩としても私は驚かない。ていうかそういうことがあった挙句が日本さんの長い引きこもりの始まりと思うとね…。

ただ今はもう前壁しか残っていないわけですし、そういう歴史の妙も感じます。ううむあさきゆめみし

ちなみにここの壁は裏側から上れるようになっているわけですが、通る時上に「MATER DEI」と書いてあって、イエズス会ってマリア信仰だったの?と思ったり。
ザビエルがアジアにキリスト教を広めるのを頑張ったのは間違いないですが、彼は「聖人」として帰ることすら叶わずに遺体もばらばら(というと聞こえが悪いか)と思うと、もにょる気持ちが多少なくなることは確かです。すごーく複雑。帰れなかった遠征みたい。
マカオ世界遺産ははっきり言って超絶にしょぼいし、なんでこんなもんが世界遺産なの?と思うことが多かったのだけれど、東洋に西洋文化がやってきたという証を残したいからなのかなあって思いました。それが西洋人のエゴであろうとも。。というよりそういう文化のつながりを残す、という遺産という発想自体が人間のエゴですよね…。

…と浸る間もなく上と下で手を振りあう中国人に負けないように頑張ってましたけどね!!
正面あたりにホテルリスボアの特徴的な影が見えます。
そして何故かここの位置には哪吒廟があります。(また封神!最遊記!と叫ぶ人)
そこから少し上ってモンテの砦大砲台に着きます。
標高が高いからか、すごーく暑い。太陽の陽射しがきつい。 

大砲!ってだけでテンションのあがる私と対照的に皆冷静だった…なんでだよー頑張ってたんだぜー
いまや完全にホテルリスボアに向かってるけどな大砲が。

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花冠っていうつっこさんの曲のようです。
こうやって使われた大砲に、いつか花が咲くといい。悲しみも洗い流す時の流れと生と死があればいい。

そうそう、中国では蓮の花って縁起物なんじゃないかって誰かが言ってた。
泥中の蓮って言葉があるくらい、美しいよね。

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