ふたりの父

つうわけで遅まきながら平清盛見ました。第一話。ちなみに明日のBSを見るまで2話は撮れていませんので見れません(>_<)

いやー。

何でしょうね、この…。

うちらがおじさんおじさんhshsとか言ってる時に、

2.5次元のおじさんを投入してくるNHKはやっぱり神ですね。

まるマの時から思ってたけど、NHKはやっぱり神ですね。クオリティが違います。

中井貴一こそおじプラス。おじプラスの具現。

よし、満足した!!

正直今回はもう見どころしかなかったよ。去年やっぱりスタッフが全部取られてたんですね。坂雲に。

まず最初。お話が平家滅亡から始まることはわかっていたことですが、

そうだこれも言わねばなるまい。

たるんでない男のケツが、薄汚れた鍛えられたケツが所狭しと画面に並ぶドラマは大河だけ!!

源氏が平家倒したヒャフウウ!!ってなってる瞬間、若い(マジで若いよ。髪の毛白くしたって隠しきれない若さだよ!)頼朝さんは超複雑な顔になります。こんな若造についてきた源氏のみなさんが素晴らしすぎてしょうがない。見る目ありすぎ。

その筆頭である政子さんもなんかこう格好がすごい。毛皮っぷりがなんかすごい。眉なしも異様な迫力ってかこの人なら将来尼将軍になる。むしろ政子さんと戦ったら時子さん負ける。

そして頼朝によるナレーション。

なにこのバーナビーの「POWER OF JUSTICE」を彷彿とさせる***。(削除されました)

そして中井さんの登場です。盗賊朧月さんとの対戦です。

くちびるとくちびるの近さが尋常じゃないです。

っていうか朧月さんのメイクとか格好が一瞬ジャックスパロウかと思いました。

朧月さんは中井さんに刺されながら「俺とおまえは(やってることは)一緒」と言い残して死にます。

*モですね。

中井さんはその血のついた服を後生大事に着てます。

ホ*ですね(大事なことなので2度言った)。

いやまあ「血が落ちない」とかそういう中二病な台詞へつなげていくんでしょうけどでもまあ一回血が付いちゃったらさっさとそんな服は捨てなさいよ源氏の頭領息子よ。

河原で体を洗っている中井さんの

胸がぷるんぷるんと あっ誰ですかもう50なんだからしょうがないなんてそんな

で、そこに冒頭で逃げてた舞子さんが倒れてくる。その舞子さんを家の馬小屋に連れて帰る中井さん。

誰かいないかって探してたら平家に源氏の頭領が遊びに来ていて「白拍子探してるんだよね」と言う。

朝廷で璋子さんが不調で陰陽師に聞いたらその子が災いだって言うから女探しに駆り出されてるんだよ源氏ってばよ…とひとしきり愚痴って帰ります。ナレーションの孫にまでプギャられています。さすがの小日向さん。どうでもいいですが小日向さんと吹石さんが出てくると「新選組!」を思い出す。

まあそのタイムラグで舞子さんは子供を産みます。馬小屋です。聖徳太子やイエスキリスト的何かだと思いますが、それよりも舞子さんはこの子を殺して私も死ぬわよ!と刀を振り回します。

正直大河の歴史のリアリズムについて責め立てるなら、

子供を産む前の初産の女性は安静にしていなさいねとか、陣痛がきてからが意外に長いんだよとか、頑張れば一人で子供は産めるかもしれないけど結構な声出ちゃうよとか、血まみれ汗まみれになるよとか、

赤ちゃんはもうちょっとあっためてあげようねとか、

胎盤はどうしたとか、

そういう諸々をまずツッコミを入れるべきだと思いますね!(いい笑顔)

ほら最近は煙草を格好よく吸うシーンすらドラマからなくなってるらしいですから?

リアリズムだの現実味だとほざくならそっから言うがいいと思います。

舞子さんは「あんたなんか王家の犬じゃん!」と言い、中井さんは「おまえは白拍子だろうが人のことが言えた義理かよ!」と言い返します。

どっちもどっちです。

去年の脚本なら「さわやかな朝の気分が台無しじゃ」とか言う台詞が入るところです。

中井さんは男の誇りというか武士の誇りというかそういうものに突き動かされて匿います。

今回やたら「武士」って言葉が出てくるので、ますます「新選組!」と思いだします。しかしよく考えたらあれはある意味「最後の武士」なのであり今回は「最初の武士」なんだよね。泣ける。

さて朝廷。

源氏の為義さんは平家には負けたくねー!って感じはあるし(気持ちはわかる)、でも白河院は俺様だからさっさと探せ言うし、

松田聖子の時代じゃないから正直このおばさん誰ってレベルなんだけど、

祇園女御は普通に綺麗なおばさんでした。花散里みたいな。

あと鳥羽帝のように夢に生きてるおっさんと璋子のように何にも考えてない箱入り娘は案外お似合いなんじゃないでしょうかね。

堀河局は普通に美しかったです。儚げ美人でした。(現代劇ではどっちかというときつめの顔なのにね。面白い)

遊びをせんとや生れけむ

戯れせんとや生れけん

この頃の今様はなかなか面白いですよね。

このメロディは色々な形でこれからBGMに出てくるのがよいです。組曲・火輪の王国以来、この形式に弱い私。

最初ミクに歌わせようとしていたらしいという話を聞きいやちょっとNHKさんさすがっすと思いましたが、ストップ入った、んでしたっけ?

このイメージなら別にミク姉が歌ってもよかったと思うけどなー。調教次第ではいいと思う。

ここの「夢中になって生きたい」と言う舞子さんがね、すごく美しくてよかった。

つまり、先程どっちもどっちと言いましたが、少なくとも中井さんは「人を守る」ことに誇りがあったし、舞子さんは「歌」のメッセージに誇りがあるというか、そういうところもどっちもどっちだよねっていう。。

吹石さん、きらきらしていました。利まつの「何から何まで、このまつにお任せ下さりませ!」的な笑顔だった。

源氏に見つかる見つかり方もね…おまえいくらなんでも為義さん頭領なんだから忠盛に嫁が出来たら知ってるはずだろ!呑気なこと言ってんな!

って感じでしたがこの一連のシーンがね…せつねー。

ざわ…ざわ…ってなって、間に合わない中井さんがね…もうね…!

そして白河院の前に出る人たち。青臭い中井さん。妻にします宣言!おまえが殺せよとなんとも超悪役な伊東!

なんか理屈をごねごねしている中井さんの横でぐいっと涙を拭く吹石さんの漢前度と言ったら!

それでもって舞子さんは短刀でもって(おい源氏それを取り上げておかないからおまえは駄目なんだ)白河帝を刺そうとし、当然のことながら控えていた兵士にめっちゃくちゃ射られて死にます。死に際の一言もないです。すげえ。

弁慶じゃねーか。これも妙な対比があって切ない。結局彼女は、彼女が生み出した者を滅ぼした存在と同じ死に方をしたわけで。

中井さんは赤ちゃんを抱いて薄野で「平太」と名付けます。

このシーンにガチ泣きした。私はだからこういうのに弱い。美しすぎた。ていうかこれだけで一つのドラマ作れるくらいの濃厚さ。

愛ですよ。舞子さんの愛です。そしてお父さんの愛でもある。LOVEというよりむしろ…フィリア的な…。

例えば直江が高耶さんを育てる決意ってこういうのから生まれると思うんです(台無し)

例えばろまんがのコンチキはお嬢さんをこうやって育てようって思ったんだろうし、

例えば虎徹さんは楓ちゃんをこうやって育てようと思ったんだろう(リアルだな)。

んで成長した子役清盛。台詞がどうにも棒読みだが笑顔が可愛いから許す。

デレデレなおじプラス中井さんは「心の軸」について語ります。

その直後海賊だーって…近っ!!異常な近さに吹いた。気付けよ!誰かこの近さなんだから気付けよ!!まさに目の前で大暴れしてんだろうが!

スタッフはパイレーツオブカリビアンにかぶれていたのだろうか。中井さんはまるっきりジャックスパロウな活躍をしておりました。

そんな感動のシーンのあとに、エロです。

伊東×壇は見えそうで見えないその瞬間にこそエロがあるという日本のエロでした。

本当にありがとうございます。

最後、清盛ちゃんは自分が実の子でないと知ってしまい、

(しかしあんなこの言った後に叩いてごめんね程度で許してもらえるなら母は楽な商売である。実際今までにも引っかかるところがいくつかあったんだろうな。見ろトラウマじゃねーか)

全力で祇園女御のところに行き、更に法皇にもつっかかるという暴れっぷりを見せますが、まああれですね。法皇様は愛妾だって言うなら祇園女御の動向を気にしたほうがいいと思うよ。

その野良犬、結構ナチュラルにいるからね女御のそばに。

中井さんの、

「死にたくなければ 強くなれ!」

にもうなんかこうおじプラスですよ。

なんどでも言ってくれ。私がくじけそうな時に何度でも!!

そんなわけで中井貴一さんについていきます。

ていうか、「ふたりの父」について頼朝が知ってるってことは、もう公然の秘密なんだよね?うわあ。