海賊討伐

あーやっと5回見れた。

今回気になったのは、若い男の子たちの会話がどうにも聞きとりづらかったこと。。これは私がテレビに慣れていないせいなのでしょうかね。何言ってるのかいまいちわからないし、時に語尾が消えうせるのです。

あと、弟君が「だって」って言ったり、叔父貴が「だった」って言ったり…するのが、どうにも気になる。「されど」なら「であった」で終わるのがよろしかろう…。

そういう言葉の問題は抱えつつ、それでもツッコミ処あり笑いありで面白かー(熊本)

平五郎が生まれ、実は側室いたんだねっという話もサラっと終わりました。

赤ちゃんのお話は最後に叔父さんが「あいつ可愛いよな。お前も兄上の子だったらちょっとぐらいグレてても馬鹿な子ほどかわいいなんて思えたんだろうに」とか言う話につながってるんだなあと思います。

そりゃあそうだよねえ。お家大事にしてみれば、その辺で捨て子拾ったとかならまだわかるんでしょう。身分差があって、その捨て子ちゃんが優秀であるならば、一歩身を引いて立場的には弟である家盛を支え続けた、ならきっと美談。

だけど清盛は先代の院の子で、身分的にはなかなかいい子なのです。そしてまだ武士は貴族より下だから、災いにも栄えにもなるかわからない、ので処断もできない。。

叔父の気持ちもわかるけど、やっぱりそんなこと言われたってしょうがない。出生については一番触れられたくない話題なんだもの。自分ではどうしようも出来ないし。

FBのエリザベスとナイジェルについてのお話を思い出す。ナイジェルは、「出生というどうにもできない部分に触れられると人は過敏に反応する。あの方は人前で偉大なるヘンリー八世の子と名乗ることはできても夫に処刑されたアン・ブーリンの子と名乗ることはなく、初めから母などいないというように振る舞っておられる。そうすることでより自分の弱点をさらすことも気付かず。あるいは気付いていてもどうにもならないのかもしれん」って言ってて(最後はジェフリーだったか?)、そういうことなんだなあっと思うよ。

ちなみに頼朝ちゃんがたいそうなことことを言っていたがこの平五郎は(ネーミングセンスェ…)頼盛さんとなって兄貴の日宗貿易を支えるそうです。

若者三人が夢を語るシーン。清盛の道に現れる義朝君といい、その二人をなだめて美しい西行さんといい、なんとまあ…萌える。(真顔)

いやー、義朝君は素直に北面でも名高い西行さんに憧れてるだけだろうし、義朝君も西行さんも面白くない清盛は噛みついてるだけだろうけど、それでもなんかこう、西行さんの気を惹きたい若者2人に見えてしょうがない。

敢えて言うなら西行→桂さん、義朝→栄太、清盛→暢夫、みたい、な…(萩にいくと決まってからは頭が松下村塾一択です)。

「美しく、生きる」ことを目標としている西行さんですが、なんかさあ、雰囲気相まって周瑜さんじゃないですか。かぜ生の。たまたまそうやって生きてきただけなのにねみたいな。

それでもって朝廷シーンです。一番素直に面白い。

というかこのシーンがあるちょっと前に父親が隣に来て一緒に見始めたんですけどこの空気なんとかしてください。

「帝に得子さんを入内させたいの」と言うのに、鳥羽帝は「なんであなたは朕のところに入内したの」と言う話に持っていきます。

全部自分と彼女の話にしなければ気が済まないのですかね。

それでもってもう言うことがすごい。すごすぎる。璋子さんもう少しっつかテラ自重。

要するに「大好きな人にあなたのところに行けって言われたから来ただけです」「私はあなたのことなんて」「でもあなたが、大好きな人に会えって言ってくれた」「許可出してくれてありがとう」「あの夜、私は存分にご寵愛を賜りました」「一晩かけてべたべたしました」「そんなこと許可出してくれるあなたは優しいね」「だからあなたの子を産むという中宮の役目をしてあげてもいいと思ったの」「まあ好きなのは院だけどね!」です。

ちょっと心の声も入れてみました。たぶん鳥羽帝にも聞こえてる。

聞こえてたせいですごい顔になって泣きながら「そなたは物の怪だ!」とか言ってだーっと去っていきます。

「えー」って顔してなにこいつ、ってなってる璋子さん怖い。

そしてお庭で泥まみれになる上皇様(時の権力者)を得子さんが見ている。

得子さんにむかってくる上皇様こそが物の怪ごとき有様でした。怖い。ぬらっと立ち上がるんだもの怖い。

そして「璋子の思い通りにはさせぬ」とか言って得子さんを押し倒します。え、璋子さんたぶん策略とか考えてないよ?

得子さんを帝の妃にして、また子供を産ませてっていうのが璋子さんの思い通りだから、それを押しとどめようとして得子さんを押し倒したのかしら?だとしたらまたずいぶんアレですこと。

得子さんは得子さんで最初はビビってたのに、上皇かと気付いてチャンスと思いノリノリです。怖い。

ついでに横で見ている親が気になってしょうがない。R18的雰囲気なのに。

事後には「もっと汚してくださりませ。お役に立てる女にしてくださりませ」とか言っちゃってえっ汚してくださりませってちょっと待ってなんでその言葉のチョイス?

ほんと毎回朝廷パートのクオリティ半端無い。

得子さんは璋子さんが嫌い。お育ちがよくて自分にないものを全て持ってるから嫌い。

なんかどっかであったなあ。

さて清盛パートは海賊討伐です。

母上は「あの人が傷ついていたから」夫婦になったそうです。あー悲劇に酔うタイプかー嫌いー(私は、自分から忙しく予定入れといて「なんでこんなに忙しいの?」みたいな女嫌い)

安芸でまたすすぎちゃん大活躍。っていうかよく考えたらこの人昔功名が辻してたもんな…もうただもんじゃねーもん。

「俺はこんなところまで来てなにをしておるのだ!」と言う清盛。何って海賊討伐。

ああでも平氏一門を乱す存在であることを自覚していて、でもそれの理由が自分の出生に関わるんだからもう何をしてもしょうがなくて。

父に認められなきゃ何もない清盛さんってのもある意味哀しいものがある。

その雰囲気をぶち壊したけど阿部サダヲ。なんかもういいや。そいうキャラなんだね。

彼がすっごいさあ、受け受けしい感じの顔して諭してくるから大好き。目が澄んでるよね。。

そして彼を目の前にすると急に清盛さんが常識人に見えてくる不思議。

最後に海賊船が出てきたとこで終わりますが、その海賊船を見るすすぎちゃんの目が完全にイってた。職務に生きる麻薬警察官だった。