ユージニア

1月に時間があった時に、ユージニアを読み返しました。

高校…2年の時かな。ユージニアを読んで、???となって終わった記憶がありまして。

なんとなく頑張って読んでみました。いちいち章ごとに気になることメモったからな!

結構色々忘れてましたけど…。そしてそれでもやっぱりわからんかったけど…(おい

文庫版を読んだのだけれど、ハードカバーのあの文字がずれてくのも懐かしくて両方貼り貼り。しかし私のイメージは「白い夏」なのに両方夜だよね表紙。

雑賀満喜子→小学校の時の事件の目撃者。大学の卒論として事件についてまとめた「忘れられた祝祭」を書く。婦人警官から聞いた、“緋紗ちゃん”こと青澤緋紗子の事件当時の「さるすべり」告白にショックを受ける。「残りの1人が犯人」。

K→満喜子の後輩で、忘れられた祝祭のフィールドワークにつきあった。満喜子が祝祭にわざと内容を変えて掲載したことを疑問視している。

マキちゃん→ヒサちゃんこと久代は「今日は蝙蝠が来る気がするから来ないで」と言う。お祝いは相澤先生のおうち。その他は満喜子と緋紗子と同じ。

相澤家の末っ子祐はミニカーをポケットに入れた。

手伝いの娘→キミさん?青澤家の家手伝い。皆青澤さん=丸窓さんと呼んでいた。「違う、生き残るべきじゃなかった」。

満喜子はいつも一人きりで訪ねてきた。≠緋紗子を訪ねるときだけ後輩はいなかった。

事件の瞬間に若い女から「皆元気か、痩せた犬を見なかったか」と電話がきた。

酒とジュースを運んだ時にミニカーは置いてあった。

警官→ミニカーは落ちていた。緋紗子が犯人だと思う。

満喜子の一番上の兄→満喜子は「犯人になりたかった」。両親は離婚している。

若旦那→届けた男を見かけている。思い詰めるたちのその男が「3つ目の目を見つけた」「これが私の返事なのです」。

男「兄さん」の隣に住んでいた坊や→兄さんは「白い花の声が聞こえ」て、「声にもらった」紙をもっていて、そこには住所が書いてあった。

緋紗子と兄さんの会話。

緋紗子への母の言葉。

古本屋の裏のおじいさんの家で花火をする。

編集長→古本屋は焼けた。満喜子の所在を尋ねる電話がかかってきた。

満喜子は犯人と疑う緋紗子になりたいから、本を書いたのかな?

警官→祝祭の古本屋の位置が違う。兄さんは古本屋にメモを、古本屋は焼けた。

吉水満喜子が熱中症で死亡。その前に女性の親子連れと話していた。ラムネのビンはなかった。

満喜子の2番目の兄は若くして自殺。

私→順ちゃん(2番目の兄)の学生時代の友達。緋紗子に会う。兄さんと緋紗子の世界がユージニアで、緋紗子は一人きりの静かな世界にいたかった。

つーまーりー

えーっと

奥様=緋紗子の母が、

ってこと?うにゃ?

でもなー、このひさちゃんの気持ちわかるよ。っていうかどなたか絶対してると思う。

緋紗子と奥様と「兄さん」を、高耶さんと譲と直江に変換した妄想。

高耶さんの神秘性を信じる直江と、自分の存在に疲れてすべてを壊そうとする高耶さんと、彼のためと言い静かに追い詰めていく譲、みたい、な…(楽しくなってきた

緋紗子は常に見られる存在であり続けることにまず疲れていたわけで。そこから逃避する手段として、見えなくなった。見えない世界では緋紗子は無敵だった。

ただ周囲の世界を有象無象としたことで、緋紗子の世界は安定しなかったんだな、というところが哀しい。自分を壊して世界を壊したその彼女の原動力はお母さんだったのかもしれない。

そりゃあ母にすべてを告解せよと言われ続けたらあれだよ!直江みたいに自分から告解始めて高耶さん以外だったら「もういいごめん聞いた俺が悪かった」みたいなやつもいることはいますが、緋紗子さんは普通の小心者のお嬢さんだったんですもの。。

そしてその気持ちが全部利用されていたらね!泣くよね!まきちゃん!(あれ?

断片的な世界はそれでいいんですし、まあだいたいわかりましたがやっぱりわからんことがいくつか。

まずマキちゃんヒサちゃんのくだり。なんでアレ入れた!アレ入れたせいでわからんくなったこと山の如し!(あ、忘れられた祝祭ってことなのかな。じゃあミニカーのくだりをどうして変えたまきちゃん。キミさん…?)

K君が行った行ってないってのもあいまいだし、キミさんの「生き残るべきじゃなかった」ってのはまあなんとなくわかるとしてミニカーの謎とか。電話についてとか。

あとまきちゃんのは単なる熱中症なのかとか。お兄ちゃんはマジで自殺なのかとか。

これから緋紗ちゃんはどうやって生きてくのかなってこととか。

若旦那の「これが私の答え」ってのもなんだったんだとか。彼は結局あの「ユージニア」の文章を置いただけなんじゃないか、と。

理解できないのは罪ではないけど、理解できないものに食いつく心は嫌いじゃない。

奥様は緋紗子の目を治すための生贄を欲していただけだし。それ自分が死ぬことはよかったのかな…よかったのかキリスト教だもんな…。

まきちゃんの絶望はキリストは神ではなくみたいな…あーあれか駆け込み訴えのユダか!

そう、そして順二の知り合いの女性はなんのために忘れられた祝祭再びをし始めたのか?

なら最後は彼女なりの何か、で終わる感じじゃないのか?(まあしかし黒と茶とかまきおちゃんで終わらないからな)