光らない君

ここで親が来たので副長は次回に持ち越しとなりました。

大河ドラマは誰とも見たくない派で、出来れば一人で見たいのでして、たとえば北条時宗の時も時宗が死ぬシーンで父が側に来たため出た涙も引っ込んだという苦い思い出があります。

海賊退治から凱旋する平氏一門。すすぎ丸も盛国になりました。よかったこれですすぎの漢字変換が出来ない状態が回避された。上川さんも服が着れる。

盛国さんにも「俺についてこい」宣言をしていたし、清盛さんは本当に好きなものは好きだからしょうがないを地でいきますよね。

弟君もちゃんと都の平氏を守っていたようで、いきなり兄貴が凱旋してきたと思ったら変な海賊を屋敷に連れ込み始めていたのでドン引き。

あれだ、不良の兄貴のおうちに家族からの荷物を届けに行ったらエライ世界になっていて、でも兄貴は大事だし、兄だって弟は大事だから「これが俺の今の仲間!」みたいに見せて、なんとか頑張って理解しようとする図、ってやつですね。

今回はまあ恋愛パートなのはわかっているんですが、なんにせよ清盛さんってばあれだから…。

清盛は海賊退治の恩賞的なアレコレで、従四位下になります。いや中井さんが本来ならのし上がって公卿になれるんじゃね、ってなもんだったのですが、何せあの人たちは武士で未だに前例がない話で、そこまでは朝廷バランス的には出来ないのでしょうね。そこで今回は清盛を、とします。

それが朝廷バランス的なお話なのか、白河院とのあれこれを引きずっているのか…まあ鳥羽帝はなかなかの人だし(※ただし政治面に限る)たぶん朝廷的な話なんだろうなあ。それか所詮武士は武士、みたいな固定観念があるとか…あるだろうな。ある意味至上の人だからそんな細かいことにはこだわってないだろうけどさ。

だから清盛さんってばもう相当エライ人なはずなのですよ。武士のエリート北面の武士になり、朝廷からの宣旨に答えて従四位下になったわけですから。

本人アレだから…(烏帽子を投げ捨てる的な)うっかり地位忘れそうになるわね。

その清盛さんについてる盛国さんがもう使える人すぎて…。清盛に常に半歩下がって従っているわけですが、「早く武士になりたい」って清盛よりよっぽどちゃんとしてる。苦労をすると人は育つんだな。

その帰り道に明子さんに出会って一目ぼれする清盛。貧乏している父ちゃんはあの平氏の御曹司というスペックの高さにメロメロで、どうぞ婿に、と言いだす。いつの時代もお父さんは大変ですね。

見守る盛国さんもびっくりして目を開いておりましたが、言われた清盛さんは吹いていました。

私だったら脇キャラ好きだから盛国さんに惚れます。(盛国さんって結婚出来るのかな。。盛国さんならいつの間にか「妻をめとりました」とか言いそう。で、清盛が「水くさいではないか!」とか言って「いえいえあなたのお手間を煩わせるわけにはうんぬん」、普通の主君なら「あいつと俺の仲じゃないか…」と落ち込むところですがそこは清盛、深く考えずに「よかったな!」→宴、となるでしょう)

朝廷。

前回ややが出来ました、と言っていた得子さんは産みますが、女子でした。

堀河さんは「あーよかったあっちがこれ以でかいツラしたらたまんないもの」と完全に女子の争いですが、そこのトップであるところの璋子さんは相変わらずで、男子が産みたくてたまらなかったのに女子だっていう得子さんにつらつらと「私もたくさん男も女も産んだけどほら肌着っているでしょう」みたいなことを言って帰ります。

ものすごい嫌味ですけど本人無自覚相変わらず天然ビッチ。

ガチキレする女房ですが、得子さんはあれまじもののけで善意だからくわーむかつく!!とそのままハッスルして鳥羽帝の着替え部屋に押し入り(そこまであのエネルギーで走ってきたとしたら朝廷的にはどうなんだ…)押し倒します。

よく考えたら得子さんはもともと崇徳帝の奥さんにしようとしてた人でした、若さは有り余ってるんだよね。そんな若い子がいきなり朝廷に入ってお父さんレベルの人に押し倒されて、中流階級が故にのし上がっていこうと肩肘張って頑張ってるわけだから、璋子さんの立場に私がいても、ついつい構ってしまうかもしれない。。

そして鳥羽帝が得子さんを拒めないのも、ちょっと幼い子が嫉妬にかられて構ってちゃんが暴走した程度にしか見えないから拒めないよね…。

璋子さんの息子であるところの崇徳帝は西行さんに

瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ

の感想を求めます。彼は「裏に激しい何かがどうの」と言いますが、それは誰への想いなのでしょうか。

でもたぶん崇徳帝は西行さんに「俺のことわかってくれる人」という認識したと思う。次はいつ会えるとか、おい。

そんな西行さん清盛さんのラブレターの代筆までします。

いつの間にか奥さんもらってる西行さん。あれ前回堀河さんと寝てたよね…まあいいや。この人的には密通も美しいのでしょうね。

こんな人と出会って、清盛さんのことを偏見で見る人じゃなくて、本当によかったね。

そんなこんなでくっつくわけでリア充はマジ爆発すればいいよ(^ω^)状態になりました。

なんなの?俺に毎日味噌汁作れってもうなんなの?

一緒に海を見ようとか。あなたの見る海を見たいとか。は?そこにいる時子さんですよそれは。このやろう!

でも、一緒に海を見る、じゃなくて、つまり一緒に夢を見るんじゃなくて、あなたの見る夢を一緒に見たい、ってのが、いい女なのかもしれませんね(ぽかーん

時子さんは明子さんの琵琶の弟子だそうですが、問題はそこじゃない。

どう考えてもうちらの仲間です本当にありがとうございます。

腐ってはないけど妄想族。

私がいつかタイムマシンが出来て幕末に行けると夢見てるのと一緒ですね。

源氏物語で源氏×自分を妄想している夢小説信者が、一部始終見ていて、「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠の中にこめたりつるものを」って言ったのは誰に向けたんだろう。光の君と紫ちゃんの出会いのシーンですが、ちょうど時子さんは光源氏と同じ感じで除き見てたわけで。そして恋する心が解き放たれる意味なのだから、それは明子さんのことを言ってるだけなのかもしれないけど。

あとお母さん。いとこだったのか家成さんの。エリザとルードヴィッヒⅡ世みたい。それかルドルフ様。

荊の道を歩む同士に、せめての祝福を。

あっちでもこっちでもリア充が増えて本当にすばらしいですね。(真顔)