西海の海賊王

あーすっきりした。

これくらい戦い続けているといいですね。ほっとする。だって戦いが見たいんだもの。さっくり人が死ぬ世にモブの死にそんなエネルギーもっていけない。

最初にお守役が死にそうなわけですが、それを理由にして前向きなところが好きです。だって死にそうでも「もう戦いたくない」とか言い出したらお前武士じゃんってなるし。うん。

唐の船を海賊たちが持っていたけれど、アレどうやって手に入れたんだろう、瀬戸内に唐の船は入れないじゃん…みたいな会話をしていたので、とりあえずそのあたりを探りに小さい船でこぎいでむとする清盛。

サダヲがお供についてきた。「宋に行くぞー!」ってなってる二人ですけどおまえ守役。まあいいけど。

一瞬唐の船がどうのこうのであの諸島もそんなノリで奪われそうで危惧しましたけど、その後宋国のマンセーがあって上手いことなんとか。ただ向こうの国だってそんな綺麗なもんじゃない。

なんだかんだと海賊さんにとらわれる2人。宋の国の言葉喋れるサダヲマジいけめん。

たださ、あの…兎丸の言葉遣いがちょっと違和感です。。なんでそんな関西弁。

私清盛大好きで、だから数年ぶりにテレビ見てるんですけど、気になるのは言葉遣いが時々現代っぽくて微妙なのです。下々の者だから、で済む軽さじゃないの。今時の若者の言葉。

囚われて、清盛欲しかったら大将の首差し出せよみたいな感じになり、叔父さんが「俺が行く」って言ったところはもう本当にこの!と思いました。こういうお仕事人間大好きです。だって叔父さんは本当にお兄さんが大切なの。

李白の詩が「遊びをせむとや生まれけむ」と似てる、みたいな。

遠い昔、どこかで聞いた、っていう清盛さんがすっごく切ない。時々この子の生まれはとんでもなく悲劇なのに、それでも明るいからなりたつっていうのを思い出す。

例えばバニーちゃん視点でタイバニ見たらすっげー切なさだからね!?私なら死んでる!なのにおじさんがいるだけであれが喜劇になるんだよさすがっす。

夜明けとともに平氏が助けにきて。叔父さんが清盛狙う弓兵を殺して「フッ」って笑うところとか死ぬかと思った。このツンデレが!

それで幼馴染すすぎ丸がちゃんと助けに来て、後先考えず突っ込む清盛さんを見守りながらサダヲを助ける。すげえ格好いい。

中井貴一は怒ってたのかしらんが兎丸を狙いますが、兎丸とバトるしているうちに清盛さんがきて、そこから彼らの一代告白を聞かされます。お父さんが一番切なかったと思う。

だって子供に、「俺は胸を張って平氏の一員でありたかったのに!」って言われたら、その元凶を作った身としてはもう泣くしかないよ。

それでもこうやって平氏が来てくれたから俺は!と絶叫してる清盛さんは、周りに見られてることに気づいているのでしょうか。知ってたらちょっとあざとい。

最後に殴り合い、「俺と一緒にでかいことやろーぜ」と仲直りしました。相変わらずツンデレを呼び寄せる能力にあふれている人です。というかわかったのは、清盛さんがいっつも全力で大好き大好き言うもんだから、周囲にツンデレが好んで集まってくるのだ。

そして、義朝ちゃんは清盛さんと同じように人助けで由良御前と出会いました。

「この時から我が母の心は父の虜になっていたに違いない」

見事に口の悪いKYと、マジレスする男。

これはツンデレとは認めない。

そうそう朝廷。ありがちな。対立する2人がすれ違うアレ。この時代の女性は幅がでかいからすれ違うにもお互いすれ違うってことが出来ないらしい。

さらりと譲る璋子さんはもうなんていうかね、お育ちがよろしすぎてなーんにも思ってないんでしょうね。まだ堀河さんの方がわかってる。「お勤め、ご苦労様にございます」とかも本当に奥さんの役割はお勤めとしてしか思ってなくて、あんまり宮中の何かを考えてないんでしょう。

だからこそ得子さんが腹立つんです。でも最終的にのし上がるのは得子さんだと思うと。こうやって下品に生きていく姿にも憧れがある。単純にお綺麗なままでは生きていられない。

…お綺麗なまま生きようとした西行さんは普通に堀河さんと交わしたい歌があるみたいですけどね。

心がからっぽなのだ、と。白河院に育てられて、なにもないからあの方はああなのだ、と。

えー…。。哀しい。けどこれまだ女の白痴だから許せるよね。最近男の白痴でもいけるけどね。なんの話。