見た後に、唐突に百恋歌が頭をよぎりました。
誰か朝廷パートだけのMAD作ってください。
今回のふたりのはみだし者ってまあ要するに清盛と雅仁のことだと思うんですけど、なにせ冒頭でお父さんになってしまった清盛さんが真っ当な人になってしまったのでそれもおかしいかなあと。
はみ出してると言えば皆はみ出してるけど。
雅仁さんはあんな格好でうろうろしていてしかも腕っ節も強くないとか、昔の清盛さんより危なっかしいです。
清盛さんまだ体鍛えてたもんなー。雅仁さんなまっちろいもん。
でも完全に「怪しい奴に狙われないようにそれ以上に怪しい奴になる」を体現しているようです。皆ドン引きしています。
あとそんな雅仁さんのお守役になれるくらいサダヲが偉かったことにびっくりした。単なるKY学者かと思ってた。
「舞え舞え蝸牛」って今様が、昔信長さんが歌ってて、ああ似ているなと思う。あの今様はなかなか色気があって好きですが、あの時代においては流行り歌のようなものだったのだな。そりゃ宮中がAKB歌ってたらビビるってことですよねわかります。
さて清太くん。あーあーもう清盛さん泣いちゃって!
今回この子とあと宮廷で生まれた得子さんの子供との比較だったと思うのですが、それを抜きにしてもこの子が哀しすぎる。だって重盛さんだよね?あの超出来る子で、死んじゃったがために清盛さんが絶望の淵に立たされたかと思うともう泣ける。この子清盛さんより早く死んじゃうんだよ!?もうやだ。
ああそうでなくとも明子さんも清盛さんより早く死んじゃうのに。
よく考えたら明子さんの影の薄さすごいわ。つか朝廷パートの女性の影の濃さが半端無い分どうしても明子さんが薄倖の美女に見える。実際そうだけど。
今回お父さんに報告に行ったのはなんで盛国と思いましたが(普通自分で行くだろ清盛)、まあ盛国さんは清盛さんと一心同体なんですねわかります。
でもお酒飲むとえらいことになってました。あと祝い事があるとあんな飲み会するところは本当にうちの部活にそっくりですね。
そして弟が相変わらずえらい!いい子!まさかのツンデレまで覚えた!
それ以上言ったら怒ります、とかすねちゃう弟カワユス!
これ前回いい子ちゃんで好きな子諦めたんだよね。でもお兄ちゃんに子供が出来て昔の中二を謝られて、それをツンデレでさらっと返せるとか出来すぎくんや。だから早死にしてしまうんや…。
今回は朝廷パートがまず見物でした。
15年間崇徳帝を憎み続ける鳥羽帝もさることながら(いや実際はたぶん宮中の勢力図的に色々あったんだと信じたい)、
義清さんにホモってる崇徳帝もあれだし、
そのホモに感化されてる義清さんもアレだし(アレになってしまったし!)、KYなことするし、
福々しい女とか地獄を見せてやりたいとか言っちゃう得子さんも根性入ってるし、
「私はただ法皇様の仰せのままに」「人を愛しく思う気持ちがわからぬのです」と泣きだす璋子さんはあんたいくつってレベルだし、
そこに乱入してきて「これが私の母にござります」とか言っちゃう雅仁様ももうダメだ。
藤原摂関家がいなかったらどうにもオチがつかなかった。「気分が悪いから帰ります」とさらっと粛清してくるわ、「面白き宴は始めてでした」「われら藤原摂関家いつでもお力になります」と言い捨てるお父さんは妖怪のようだった。
雅仁さんは厩戸スタイルで、いやもちろんこの時代の一般的な髪型なんだろうなと思うんだけど、どうしても厩戸を思いだした。
彼も彼でお母さんとの間にうっ屈を抱えていた人で、それでも私の母なのだ、と、どれだけ否定してもし足りないなにかを最後にはゆがんだ形で受け入れていたけど、それと同じものを「私の母」と言う雅仁様の目に感じました。
しかしこんな朝廷から抜けだした祇園の女御様はまさに知恵者。こんなところで巻き込まれたらやってらんない。
相変わらず年齢不詳ですね。白河院の災いの種はまさにそこにいるけど一番今のところまともだよ!
そう思うと忠盛さんはマジで偉いなあ。ちゃんと育てた。
鳥羽帝曰く、「愛しいから傷つけたいし、傷つけるほどに愛しい」っぽいです。筋金入りのMですね。
だってもうあの時得子さんがキレて色々ぶっちゃけて泣きながら璋子さんがぶっちゃけたらもう一番傷ついたのは鳥羽帝だからね!?なにこのプレイ?
挙句義清さんは「手を出さない」と言った端からこれですよ!突っ走ってますよ!
私義清さんは帝に心底可哀想に思ってホモ的に(彼は心に浸食されたら体を許してなくても犯されてるタイプだと思う)帝を救いたくなって、原因は璋子さんじゃんじゃあ彼女に愛する気持ちを教えてやんよ!と思ってたんだけど、案外璋子さんに近づいたらこれはこれで義清の魂に触れる存在だなあって展開もありなのかもしれん、と思いました。
つまり璋子さんも義清さんも魂の部分で好きになったら一直線なんですよ。世間の目とか考えないんですよ!!
迷惑な人たちです。だから恋愛面では中学生みたいな清盛さんがすごい大人になってしまいます。
さてはみだし者たちです。将来こいつらの愛憎劇があるかと思うと禿萌える。
「通憲の申した通りじゃな」なんて夜に身ぐるみはがれて帰れなくなってる雅仁様はもううっかり受け受けしいなあと思っておりましたが、さすがの帝の血筋と申しましょうか、清盛邸に落ちついたらもうやりたい放題です。
お戯れというか、まあ戯れ戯れ生きて行きたいのは私だってそうですが、雅仁様も同じ病に罹患しておられます。中二病という悪性疾患に。
ついこの間まで中二病を患っておられた清盛さんはあっさり子供が生まれて改心したので、「昔は俺もそうだった」みたいな目つきで見ていますが、それが一番いたたまれないからな!
いやーしかし清盛さんは大概受けだと思っていましたが、意外に雅仁様相手ならヘタレ攻め的なポジになるんですね。個人的には雅仁様がたいそうな誘い受けだと思っただけですが。やっぱ厩戸スタイルがいけないのか。
このお方が将来清盛の前に立ちはだかるとか思うと完全なる攻めになるんですね。それはそれで…。。
これなんてライアーゲーム?とは思いました。否定しない。あの時は攻め様に見えたのに(まだ言ってる)。
二人ともばくち打ちな人生だもんな。清盛さんなんてついこの間まで博打で無敵だったんだぜ。それを覆してくる雅仁様半端無い。
やっぱり雅仁様は清盛が大事なもの(例えば今回は清太だったわけだし、将来的にそれが平家一門になるんだろうけど)があって判断力が鈍るところをちゃんと突いてくるんだなと思いました。容赦ないところがさすがのSですそこにしびれる憧れる。
とっさに子供を庇う清盛さんに萌え萌えです。
このようにきっと清盛さんの危機をいくつも重盛さんはそうと知らずに救っていくのだなあ、と未来に夢を見ています。だからこそいなくなったら耐えきれなかったんだよ清盛さんは!この長い長い双六遊びにさあ!
雅仁さんはえらいワガママな行動に出ておられますが、どちらかと言うと、自分が今歪みきった朝廷で耐えてこんな戯れの人生しかおくれてないのに、その元凶の血を引く自分の叔父(になるんだよね?)が平氏という位が下がったが故に、子供も作って平穏無事に暮らして今が幸せとか言っちゃってるのが許せなかったのかなあ、って思いました。
ところで雅仁さん清盛邸から朝廷まで道わかる?帰れるの?11歳でしょまた迷子になるよ?(^ω^)
あ、東国で義朝さんは連れとほもほもしていました。