明日試験なのに気になってきたのは「もののけってなんぞ」。
白河院が「もののけ」って言われていたのは、絶大な権力を持っていて、逆らう者がいなかった、っていうのからきたと思うのだけれど、
ドラマ内で言えば、いくつ年下やのという璋子様が養女としてきたら身も心も調教してしまったというあたりと、それだけじゃなくて仮にも関係を持った舞子を邪魔になるからという理由でさらりと殺してなんの感慨も持たないとか、そういうあたりから来ている気がする。
つまり、人情からしてやらんだろ、ってことを平気でやっちゃうから「現に生きるもののけ」なのかしら。
で、そのもののけに育てられて鳥羽院から「おまえももののけじゃ」と呼ばれた璋子さんは、鳥羽院の愛が通じない、これまた人の心がわからない人。
今回なんだかんだと「王家の乱れの種は人が人を愛しく思う気持ちで、その想いがいつかヤンデレ化して、国を巻き込む」みたいなあんたら仕事しろよ的なまとめを西行さんがしてましたので、そういう「人が人を愛しく思う気持ち」がわからない人のことを、「もののけ」と言っているのでしょうか。
でも「人が人を愛しく思うことの罪深さ」を璋子さんは義清さんに教えたらしいですし。
どっちかと言うと義清さんは勝手に横恋慕した感じが満載なのですが。
今回明子さんが亡くなって、きーっってなって暴れた清盛は十分に「人が人を愛しく思う気持ち」を知っていたと思うのですがどうでしょうか。それって上で定義してみた「もののけ」じゃないよね?
どっちかと言うと普通に、真夜中にきーっってなって丑の刻参りしそうな感じの物の怪っぷりでした。あれ?
そうするともののけっていうのは、「大好きな人以外にはとことん冷たい」から、大好きな人以外にとってはその人は物の怪、っていう見方になります。
そういえば「朕も物の怪のごときものとなろう」と言って得子さんを押し倒してた鳥羽帝は、大好きな璋子さん以外はマジどうでもいいから傷つけてもいいよね的な感じで、でも鳥羽帝自身は大好きな璋子さんを愛しく思うほどに傷つけたいし傷つければなお愛しいHENTAI☆だから、愛しい璋子さんをもっと傷つけて愛しく思う一環として得子さんを押し倒したって行為は確かに得子さんから見たら、「まじもののけ」ってことになりますよね。
想定外に得子さんが強かったためになかなかすごい関係になったけど、鳥羽帝はそう考えるとまじもののけ半端無い。
璋子さんも璋子さんで、大好きな白河院以外どうでもいい人だったわけで、もののけだし、
義清さんだって最終的にもののけになりかけて出家したわけだし、
もののけしかおらんやんか。。
物の怪、なんとなく六条のイメージがあったけど、そしてあの時代にはもののけって言ったらなんかこうおどろおどろしいイメージ、呪われたイメージ、実際「もののけの子じゃなかったらなあ」みたいに言われてるけど、
どうもストーリーの中でかるーくもののけもののけ連呼されてるので、あれ、それほどの重みじゃないのかな?と思った。
貴族とか恨みかってるどうのこうのではなく、所詮庶民(貴族以外は皆庶民って考えだとたぶん武士も庶民!)だから物の怪っつっても明るくとらえてるのかしら、みたいな。。ちょっと妄想入ってますけど。
白河院がもののけもののけ言われてるのはちょっとした嫌味みたいなもんで、ほら「名前を呼んではいけないあの人」みたいな感じ…?(違うか?)
もののけって言うか、「強い影響を持った人」ってだけの扱われ方に見えてきた。最近。
あと関連で思ったのは、もののけ姫という名前はどっから来たんだろう。
もののけ姫なのは、村を襲ったからだと思うけど(そしてそのタタラ場が作る製鉄が森を破壊するとかそんな理由だったような)、襲来するものをもののけと呼んだのだろうか。
姫って名前がついてるくらいだし、もののけ姫=山犬の姫、ってイメージだったんだけど。そしてその山犬は美しい、人間は醜い、だけど私は人間で醜い、「聞け、そなたは美しい」だったように思うんです。
じゃあもののけってうつくしいのかしら。。
わかんなくなったけれど、まあとりあえず大河で言うところのもののけは「大好きな人以外には冷酷なヤンデレ」ってことで見続けて行こうと思います。