マタイの受難

夜には雷が鳴るほどの大雨になっていました。

4月4日。 
ホテルガウディは朝飯は普通のヨーロッパっぽいものです。というよりマドリッドが豪華すぎたのでしょう。
朝10:16のRenfeに乗ってフィゲラスに向かいます。
 
レパントの海戦を読んでいると、ホモだなぁ、と思いました(その感想?)
ドンファンとフェリペⅡ世(メアリチューダーと結婚した)が。異母弟との愛憎があったのかそれとも愛に満ちていたのかわかりませんが。
たぶん最初は愛で、次は憎悪だと思う。
でも…痔……だと…。
歴史上の人物が痔におかされすぎだと思う。ほら木戸さんとか。確かあの人痔だった。なんで?いつも座ってるだけじゃないよね?
そういえば痔というのはやまいだれに寺なので、つまりほらお寺の病気で、お寺ってのは坊主しかいないから稚児さんアーッ! 

 

フィゲラスは今日も…雨…うんもういい慣れた。雨なんだろ。
ダリ博物館しかないのか、とりあえず標識に沿っていけば行けます。と思っていた時期が私にもありました。
ランブラ広場から先に標識がないっ!!
まぁ適当に進んで行けばまたありましたけど標識。だけどちょっとそこから迷いました。私だけじゃない!知らないおばさま方にも聞かれたし!(この旅行こんなんばっかだな)

 

ダリ博物館は外見からもわかります。だって卵が!あれか!
学生は€9です。
ダリというひとはガラねーさんとのあれこれがあったりしますがそれはともかく、母や、母なる海に沈みたかった人かと思っていました。
でも実際には日本で見て、ダリっぽいと思った絵は、ダリの一部でしかなかった。
石で人を表したり(そんなん描いたら意味ねーよ)、萩尾望都っぽい絵を描いたり、ぶちまけたような線絵や、ちょっと不穏な絵もあった。
普通に有名(日本で?)な絵は一部でしかなく、それを彼なりのスタイルとするならば、スタイルを確立するために色んな試行錯誤があったのだと。
そして、スペインという3次元を重んじる文化でこそ生まれた発想もあると思う。
そんな、ダリさんとの触れ合いでした。
騙し絵はわからんくて、カメラを通すとわかります。次元的な感覚。

 

一時間後にしか電車がないという恐ろしさ!フィゲラスからさらにカダケスに行こうとか無理ゲーでした!知ってた!(頑張れば行ける…かもしれない…)

 

そして15:00の電車に乗りましたが、なんかこれもこれですごかった。
(フィゲラスには刻印機がないので、ごにょごにょ。かと思いきや、車内チェックあります )
まず、地元のチャリガキや登山のガキのせいで混雑してました。
しかも座った場所、小学生の山の合宿だと思うが、床に座ってて、まぁ普通の乗客に椅子を譲るというところは評価するが、私の友人がしていたモンハンを座席の後ろからガン見してました。イメージ黒人の子供たちです。あるでしょスペインにだってゲーム機くらい!いや健康的でいいけどさあ!
あと先生からしてギターを奏でていてガキたちが歌っていました。公共の電車で。
スペインさんすごいとこやで。
と思ったら途中で中国人が乗ってきてなんか車内がカオスになりました。うるせー動物園かー!
途中で中国人が去ってくれたからよかったものの、ボーイスカウトだけでうるさいのにまさにカオス。
私は引き続きスペインの歴史について読んでいたんですが、エタ怖いな!なるほどこれは手荷物チェック必要だ。まさか、だって日本で言えば東京駅でテロってことでしょ。怖い。
しかしまあ80年くらい前には226もあったことですし(あれは本当に!もう色々と言いたいことはあるが!とりあえず私は右翼と左翼が経済という点で手を結んだらエライことになるってことはわかりました)、人んちのことは言えない。 

 

駅で降りて、有名なバルに行きたい!ということで、セルベセリア・カタラナに行った。
パタタス・ブラバスはピリ辛らしいけど普通に食べられました。

 

一旦ホテルに落ちついて、今夜はコンサートです。vocale gentによる、マタイ受難曲
12ユーロ使ってカタルーニャ音楽堂へ。(あのね、ホテルからそんなにかからないのよ!ランブラス通りで拾ったのが間違いだった。ランブラス通りは本当に治安が悪め(錦3くらいかなあ)で人通りも多いので、通り抜けるだけでも異常に時間がかかるし、それでいて最後にタクシーの運ちゃんさらっと€4水増ししたからね!いやそう見えたのよ!時間なかったし払っちゃったのが不覚だわ!)
壁画がタイルでまじガウディ。すごく立体的で、どちらかと言えばゴチック系だと思う。たぶんフランス兄ちゃんは間違っても「センスいいね」なんて言わない。
まぁうちらはちょー安い席(後ろから…5列目くらい)なのでジーパンいました。運動靴だっていました。でも普通のいい格好してる人も。最前列は100ユーロとか書いてあったので(うちら19ユーロだ!)その辺のひとたちはちゃんとした格好してた、と思う。
あと1階にレストランありましたしバーもあった。

 

マタイ受難曲
EvangelistのMark Padmoreがすっごくよかった!!天井に抜けるあの高音がtenorの持ち味でもあると思う。
barixはまぁ…普通…。あとちょっとcountertenorが…Soloとしては微妙な感じというか元々好きじゃないからかもしらんがなんか収まり悪い。そもそもaltoの低音を力強くするのがまず大前提なのではないか、と!
sopranoとのduetは普通に美しかったっす。
やっぱバッハ先生はあの女性の掛け合いがないとね!とね!(調子に乗り始めました)
2幕から持ち直した!きれいだった!
合唱のsopが囀ずるようで、あの地声の明るさから言ったら私絶対違う。
どことなくオペラチックさを求めてしまうからbarixは物足りないのか。

 

あ、最初の、キリストの復活みたいなの。なんか最初映像が出てきたの。なんで?そういうもんですか?
えっと…裸体が出てきた瞬間に前貼りを見ようと乗り出した私は間違ってますか
女2人だからよかったなーこれ男だったらますますホモと叫ぶとこだった。
でも前貼り…なかった…?ような…気がする…??
2幕の最初。海の中に沈み反転する人?母の胎内?
私には跡部景吾「鏡の世界」に見えました。
ずっとtenorがよかった!!他の歌い手と比べて抑揚とかよくて、何より引き込まれた。
オケは微妙どころか最後間違えたし!妙な音入りましたー!笑い死ぬかと思いました!!
countertenorとのからみ微妙だったし!
そして2000円の席だからか民度の低さハンパない!
咳やくしゃみや携帯やカメラやフラッシュや!
2幕最初の映像でシーッでやられるわくすくす笑いがさざ波笑いになるわピューッて口笛吹くわ。なんなん?

 

帰り、なんだかんだで8時くらい開始だったので11:45くらいに終わり、急いで出てきてもなかなか人通りがありましたが夜すぎて友人がびびっておりましたが(酔っぱらいさんおるしね!ちなみに普通のスペイン人は夜はこれからと言わんばかりにバルに入って行きましたすごい)、
つかまえたタクシーのおっさんはいい人で7ユーロくらいで帰ってくれました(道は空いてた。)行きに深夜料金とられたと思おう。。