日露っつか坂雲的なアレで猫耳ですか…!
萌え的な意味ではこの上なくあざといのですが、少なくとも嫌悪感を抱かないのは、ストーリーや展開がしっかりしてるからだと思います。たぶん。
正直7巻までしか読んでないんだ…。語れない。
ていうかこの人、風の聖痕のイラストと同じ人だよね?だって八島さんとか完全煉ちゃんツンデレver.ですからね!
主人公は猫耳なブラコン。
モチーフは秋山真之でしょうね。三笠真清とか名前がモロすぎる。加えてブラコンですからね(秋山弟をなんだと思ってるんですか)
追那人であることで、差別を受ける(そりゃああの猫耳としっぽは特徴的すぎるだろ)わ、特殊能力はあるわ(だから秋山弟だと)(私は秋山弟をry)。私があの世界にいたら全力で萌え萌えしております。
秋山って確か主席だったもんね…(海軍には主席の名前でクラス名が決まるらしい)
その主席の重みがあるからこそ、彼が被差別民であることが学校側を揺るがしていたというのは想像に難くない。
別に差別する方が悪いとか悪くないとかそういうことではなくて。権力側にはその言い訳があると思う。
何故なら彼らは勝ったのだから。
そして初瀬はその次席。はいはい広瀬ですね本当にありがとうございます広瀬ファンの萌えを一身に。つかそう決めた。
ってことは…死ぬじゃないですか…間接的に真清のせいで死ぬじゃないですか…。ちょっと…。
八島さんは立派なツンデレですね。彼は立場的にはリアルに会津なので、山田山川の関係のように会津であることの宿命を一身に背負ってるとも言える(初瀬との扱いの差…)。
それで飛行機に魅せられるとか五十六ですか!八島は空で死ぬレッドバロンみたいで気が抜けないわ。
しかも「初瀬」「八島」とかもう…沈没する絵図しか浮かんでこない名前つけてるんじゃないわ!
光清兄さんの過去が一番心にきました。
いやもちろんあの好古兄さんがね!敬礼したら私なんか惚れるけどね!ついでに好古兄さんよりもこちらもブラコンがわかりやすくてよかったです。
まあ光清兄さんがわかりにくい愛情示してたら真清死んだ目をしていたと思うけど。
生まれながらにして「持つ者」だった兄さんが、英雄的扱いのために、友人を殺さなければならなかったこと。
それは当然のことだしそれくらいの清濁は飲みこんできているとは思うけれど。
山城の言葉がね、いつかの特攻隊と重なった。
自分たちの屍を踏み越えて、いい国作っていってくれと。「目指すところは同じだから」。
なんだこれ…。会津戦争と西南戦争と特攻隊の想いを全部背負ってるじゃねーの。
例えば海軍学校に入学することで「世界に向けての第一歩」とかね。
くっ、こういうのに弱いんだ!萩に行った時も同じこと考えてた。
つまり教育の重要性を再確認したわけです。それならこんなとこでパソコンいじってないで勉強しろよってんだ明後日試験だろう自分…!
いよ閣下は名前的にも卑弥呼の後継ぎちゃんですね14歳だし。大丈夫誰も14歳に期待してない!
だからこそなんだ!って頑張るヒロインとそれに仕える真清。おお立派な主従。
明治帝とかの伊藤さんたちへの発言は時々お母さんと崇拝したくなります。(女遊びやめなさい!とか。人のもの勝手に持ってっちゃ駄目でしょ!とか)
どのみちキリルたちのあれこれで日露は免れないしな。立派なラスプーチンあれはさすがにびっくりというか血友病だと。そう言えばそんな話聞いたわ。
あとG、原子力としての暴走だってありうるわけです。ちなみに旧日本軍だとしたらあの研究所の中とか何やってるか知れない。
軽いラノベのつもりで読んでみてこの重さですよ。
いや扱ってるテーマは重いんだけれど、そんなものこのラノベ観でいくらだって取り返しがつく程度のもの。
私は普段少し引っかかるのが、レポートの〆をどのようにするか、特に「今現在議論中であるもの」でありその議論が「感情論」を表に出して裏で動いてそうなもの。それには「これこれこういう問題があるがこれもそういう点から見ればこうであり難しい問題です」とかで〆てしまえばまあどうにかなるわけですが。
それって何も解決してないー!と。
レポートの意義としては「学生にテーマについて考えさせる」から正解なのかもしれないけど。
で、蒼海訣戰は、ラノベのノリならそこで「…難しいね…」って終わることが出来るぐらいのテーマなのに、ちゃんと答えを出していて、その答えが歴史的に見ても見劣りがしない、というところが好きです。