昨日まとめたからわかりやすくなったとは言え、あのまとめを見ていて考えたのが、あれこれが全部信西がやったんだよーと言って後白河がやらかしてたらどうする?って話。
信西もそこは全部わかっていて、「清盛が帰ってくるまでにございますな」とかだったら萌える。
後白河と信西の主従関係が二人三脚すぎてつらい。
今回はやんごとなきお方が全員受けすぎてもう俺得って言う話でした。攻めは一人だよ。信西さんだけだよ。
まず悪左府様。このオウムしか友達いない感じ。
お兄さまが醜聞を流したようになってますが、これが原因で色々あった挙句お兄様も結局立場なくなるとかしんどいですね。お兄様も腐っても頼長さんと争ったとはいえ藤原家の一員なのよって話。
でも悪左府様見ていると、どうしてもあの司法大臣を思い出す。江藤の新平さん思い出す!空気読まずに敵作りまくったあたり!
わかってるんだ彼らはそういうタイプだって。知ってる。でも白河の清きなんたら住みかねて元の濁りの田沼恋しきっていうのがあるだろう!
「わかっておる」みたいに、駄々っ子をあやす目をよくする信西さんです。信西さんは後白河帝という駄々っ子の面倒を見すぎたらしいです。
今まで信西さんのお洋服はオレンジだと思ってたんですが、よく見なくてもこれピンクですね。
後白河さんの就任祝いみたいな席で、その近臣として家親と信頼がいるわけですが、信頼さんについては「後白河が一目見て気に入った」とのこと。なにそのでぶせんさ加減。美的センスは壊滅してたんですね後白河さん。
考えてみればあの年までらりらりしてた後白河さん、さっさと出家して芸術を伸ばす方向に進んだってよかったわけで、あの年まで何もせずニートしてたのは本人の責任ですよね。
あと家親さんは吉沢さんで、私彼のことはそれなりにイケメンだと思ってたんですが、白塗りにすると崩壊しますね。やっぱり頼長様の白塗りでもイケメンってレベルの高いイケメンっぷりだったんだ。。
それでもってあの平安和歌での嫌がらせ、あなにくし。あの、そんなことするくらい暇だったんですか?と思ったけど、この言霊の時代だから本気で呪ってるって解釈も間違いじゃないわけですよね。
にしてもかきつばたの時代から2chの縦読みまで、日本人こういう文化を保ってきたあたりすごいよね。
それに取り乱す鳥羽帝(いやーここは庭じゃないのよー足元には割れたお椀がー)に「ここはわしの世じゃ」と後白河がひとこと。せっかく清盛に白河の血を払ってもらったのにまたトラウマを。
どうでもよいが、このシーン見ていると、「後白河」って誰が名付けたんだって思います。「白河」の、後。
白河帝を思い出させる名前を、どうして、誰がつけたんだろう。だってあの白河帝なんだよ?絶大な権力を持っていたあの方ですよ?単なる中継ぎ帝如きにあげる名前じゃない、よね?
それで鳥羽帝から崇徳帝へのお手紙。薦めた清盛さんの攻めっぷりすげえ。
「あなたは私の子だよ」なんて言うわけですが、これ今更ですよわかってる?
あれだけのことしといて鳥羽帝今更崇徳帝に許してもらえると思ってるの?崇徳帝が恨んでないと思ってるの?
言葉は適切な時に使わないとダメっていういい見本ですね。
とにかくこれで鳥羽帝は「信西め」ってならないところが、お人がよろしいと思います。
でもこのお手紙作戦、大久保さんと木戸さんみたいですよね。大阪会議前の。
滋子さん登場。時忠さん、なんかまともだよね。言い方がイカれてるだけでマジでまともなこと言ってる。
だって忠盛さんも「権力者にこびへつらいまくって存在感を出す」方法でやってきたんだから、こびへつらう(相手が誰であろうとも)は間違ってないもの。時忠さんがリアルにちゃんとしてるとか平氏もう大丈夫?
まあそれはともかく「誰に嫁がせる?」のシーンでそれぞれの性格が出る中、何度か腰を上げかける忠正叔父様。あなたそんなキャラでしたっけ?
と思っていたら兎丸のこのセリフ、「棟梁がアホやと皆アホになんねんな」ああだからあほに…。忠正叔父様さえあほに…。
その件で宗子さんに「私たちもわかりあえたんだから法皇様も上皇様もわかりあえる」っていうのをいい笑顔で言って去っていく清盛。
に、複雑な表情して「今の清盛を忠盛が見たら、苦笑いなさっておいでやもしれぬ」とこぼす宗子さん。
まあ彼らの和解にはそれこそ家盛の死というとんでもないファクターがあったわけで、そのあたりを今だに宗子さんはこだわってると思う。それにわかりあうまでにどれほどのごたごたがあったと思うんだ。
その後鳥羽帝にも崇徳帝にもつかないとか言い出す清盛が去った後、宗子さんが忠正様に「いざって時はあなたが平氏を護れ」なんて言うし。
しかしwiki先生によると不利を見て頼盛に清盛側につけって言ったのは宗子さんらしいし、どういうことでしょうか。
まあ保元も平治も、清盛って黙ってみてて第三勢力としてどーんと構えてた感じなので、これを「どっちの味方もしたいんじゃー」なんてノリにするならそれならそれで。
義朝ちゃんはついに源氏からの離反(になるのかな?一応殿はまだ為義さんなんだよね?)。子供を使って弟を殺したとかびっくりすることをナチュラルにやって清盛さんにしれっと発言します。
暴力団並みだわ。あと玉木の目がもう死んでる。
清盛さんにしてみれば可愛い子供といちゃいちゃしたところで、弟も家盛なんて大好きすぎて一方的に愛憎渦巻いてたレベルなので、まあカルチャーショックだよね。
でも義朝ちゃんの方が正論ではあるよ。てめえ仮にも棟梁だろってんだ。
このあたりの発言も「もうちょっとのし上がること考えろよ!ま、まあ俺が言う義理じゃねーけどよ!」なツンデレだと信じてる。
あと由良さんも正論。「子の分際で軽々しく咎めだてするでない!」ってあたり特に人生で三回くらい言いたい。そうですよね…父上だって色々考えてるんだもんね。軽々しく何言ってんだって話だよ。
清盛ちゃんは宗子さんが強く出られなかったから、これが言えずに今あの甘ちゃんだよ。
清盛さんは信西さんのところへ言って「天下大乱☆」とか楽しそうに言われ、「大事なもの護るために行動には気をつけな」なんて完全にやくざさんの脅し文句を聞かされます。
時子ちゃんは義朝ちゃんが「優しそう」とか言っていましたが、えっさっき殴り合いのケンカしてた…ああ見てなかったんか。そういうところを見る女時子。清盛とは似た者夫婦です。
このシーンの風情や、時子ちゃんの衣装(紫?)の色好き。
でも清盛ちゃん的には「ただでさえヤンデレな崇徳帝をこれ以上追いつめたらまじでやばい」って感じで出さないんだよね。平氏は源氏と違ってもう忠盛さんが築いた諸々があるから落ちついていられる。
ついこの間のツイートで「なぜ貧乏のくせにコンビニとかに走るのか、それは気持ちの余裕がなくなるからだ」みたいなのがあってなるほどと思ったのですが、そんな感じです。
源氏はまだ名をあげなければならない。だからこそ即断であり、追い詰められ方なのでしょう。天下大乱ばっちこいなわけです。
そして信西さんも位の低い、持たざる者であるから、天下大乱を起こして価値観からすべて変えてやろう、と思ったんじゃないかしら。
さて鳥羽帝臨終シーン。いつもながら臨終シーンって、「役者の見せ場は死に際と言われた♪」なセシル思い出す。
得子様はその前に崇徳帝のとこ行って、「仲直りしよ」なんて言ってますが、ちょっとお前、「皇弟」とかそういうことしたのってあなたでしょうに。今更昔のこと。
そして鳥羽帝から得子様へは「巻き込んですまなかった」とのこと。
どっちかと言うと鳥羽帝とか璋子様とか崇徳帝のあれこれに巻き込んだというか、巻き起こした方向性だと思うんだよ得子様は。
だけど得子様のあくどさとか全部知っててそれでも鳥羽帝はこう言える。言えちゃうところが哀しい。
だって「部外者なのに」巻き込んですまなかった、なんて感じじゃないか。じゃあ「いつまでもお役に立てる女に」って言うしかない。
得子様の愛って、実は本当は届いてなくて、鳥羽帝も可愛い娘のやんちゃを見てるみたいな感覚だったんじゃないかって思ってしまう。
でも私もこういう女になりたい。誰かの役にちゃんと立てるならそれで存在価値はある。
そして最後に、ついに崇徳帝は鳥羽帝に会おうとするわけです。父と子だから、と。臨終の席になってデレが発動した。
ら、そのフラグを清盛さんがたたき折った。
いやいやいやいや、あんたこの間まで仲直りとかに奔走してたじゃないの。まあそりゃあ崇徳帝にもびりびりにされ義朝ちゃんにもばっかじゃんと言われ信西によく考えろと脅され、って色々あったから決意も揺らいだんだろうけど。
だけどドラマの中じゃあ鳥羽帝と崇徳帝は全然仲良くないじゃない。崇徳帝ばかりか鳥羽帝の願いもたたき折ったんだよ!
まあ「遅うございます」って言ってるわけでつまりもう鳥羽帝は亡くなったわけですから、もう鳥羽帝自身の祈りとかどうでもよくなって、崇徳VS後白河、ってことになっちゃうわけですよね。しょうがないな。遅かったんだよ。
で、「朕を一人にせんでくれ」とか言い続けた崇徳帝が「一人にしてくれ」ってふらふら入った先に、同じく雨に濡れてなんとも言えないオーラを漂わせた頼長様。
なにこの受けッ子たちの対面。最後のシーンだけキャプチャーにとっておきたいくらい綺麗でした。
さて次にはもう保元の乱。早い。
じゃなくて、wiki先生によると、あの、平氏の次男が結構活躍してたんですけど、え?まだ子供だった、よね?
あと次回予告で頼盛さんが「絆なんてしょっぱなからなかっただろーがナマ言ってるな!」とまるで源氏みたいなこと言ってるんですけど、この話があった後に宗子さんの「…清盛サイドにつきな」と思うと平氏も十分恐ろしいです。
あ、あと大河のHPの相関図が変わってて嬉しい。