平治の乱

なんで私は土曜のお昼に、1000年前のホモの三角関係見てるんだろう…とちょっと白目りました。

今回は信西殿!」と連呼しながら京に大返しする清盛と、「助けてくれ清盛殿」って言って穴の中で受け受けしていた信西の両想いっぷりが半端無くてもう、すげえなって思いました。

その間に入る義朝ちゃんとか完全な当て馬状態じゃないの。

そう言えば前々回とかだったと思うのですが、義朝が清盛に「いつかあんたも信西に捨てられるのよ!」って吐き捨てて、清盛が「それでも俺には信西殿にしか道がない」とか言う、昼ドラシーンがあったと思うのです。

そうか…じゃあ信西殿の自業自得ですよ。

 

清盛と信西の壮大なメモリアルをこう流されると、確かにあの意味のわからん出現にも意味はあったのですね。

迷ってばっかの清盛の目の前で、道を示してくれた。本当に教育って大事だなというかこれはもうノリは村塾。

清盛は本当に信西のことが大好きですね。見ているこっちが恥ずかしくなってきました。

それを聞かされている、真っ当なこと言ったのに親父の黒歴史をさらけ出された重盛頑張れ超頑張れ。重盛さんこうやってずっと親父と対立していくのなら、心労は並み大抵じゃないと思います。

でも「このまま信西見捨てて信頼と義朝討てば俺らの天下じゃね?」って言う発言をさらりとするところは、どこか時忠に似ている。

「風よ…都の義朝に届けておくれ俺の想いを…」とおっしゃってるところはもう清盛さんおとめんすぎてどうしようかと思いました。

「今日は風が騒がしいな…」「でも少しこの風は泣いています…」「どうやら風が街によくないモノを運んできたようだ…」「急ごう風が止む前に」って流れじゃないのかこれ。

 

信西さんは何になりたかったのか。

twitter情報では

「因果なことよ。私の政がわかる人間が朝廷におるとすればそれは頼長様をおいてほかになかった。されど、その頼長様を滅ぼさねば、摂関家の力を削がねば、私の目指す政はできなんだ。少納言どまりの私にはそれしか道がなかったのだ」

っていうシーンだかが丸ごとカットされていたみたいですけど、そう言えば信西×頼長ってことごとくカットされてるよねー。

脚本的には信西×頼長なんだけど、ドラマ的には清盛×信西になってるわけです。

それで最期に「われは信西入道ぞ」って。なるんだ。って思いました。

自分のやってきたことの正統性とかいろいろ考えて、最後に清盛ちゃんが助けにきてくれなくても、迷ってた時代の彼は今確かに歩み始めているところまで成長していて、と考えるとやっぱり自分がやってきたことは正しかったんだって、思えたから、笑ったのかしら。

 

家貞さんのフォローが神すぎて、夏。

やっぱ理想主義の清盛さんと現実主義の重盛さんでは対立することもあったと思うのですが、そこで家貞さんみたいな人がすり合わせをしてくれるといいのでしょうね。

家貞さんが亡くなってからはきっとそれは盛国さんのお役目になるんだと思うのですが、それが…出来なかったということ…(ばかあ!)

いやしかし熊野詣でに武具装備とはやりおる。発想的に。

 

残った平氏は頼盛さんが相変わらずシニカルですが、「平氏じゃないなら口出すなよ」とかおっしゃってしまわれてあああああもうってなりました。彼は彼で大好きな叔父上を奪った信西が憎いんでしょうけど。

清盛さんがいないと、時子ちゃんと盛国さんがお母さんとお父さん。しかし時子さんがキレた感じで声音が低くなってて、怒られた><って感じがまた笑える。

(しかし信西さん清盛邸に逃げ込めばよかったじゃないのと思うのですが)

 

義朝ちゃんは、武士の力を示したい。力で動かすことを証明したい。あれ、2・26事件っぽいよね。事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!

彼はずっとそういう人だったから。力でのし上がってきた人だったから。最初はお父さんが馬鹿にされてるなんて><俺が守る!→東国で武者修行して源氏の名を広げる!→完全にやくざになって返ってきたっていう遍歴ですもんね。多感な思春期に何やってんだか。

ツンデレが過ぎるとこうなるわけですね。まあでもライバルだもんね。そうだよね。

「怒っておろう、清盛。だが、怒りこそが力。力こそが武士の真実」とか言われると、もう本当に義朝ちゃん楽しそうだね!としか言いようがない。

そのあたりはもう、源氏と平氏の差だよね。政でもって国を動かせばいいという平氏と、武力で動かすが本懐な源氏。その主義主張の差はいかんともしがたいと思います。

あれ?このストーリー展開だと、「日本一の不覚者」とデブを罵倒する玉木が見れないということ…に…(楽しみにしてのに!!)

しかしこの平氏と源氏の格差はやっぱりお父さん時代いやおじいちゃん時代からだったわけでつまり世の中金とコネ

 

後白河はあの信西プレゼントの長恨歌を気に入っていたようですし、愛妾たちと一緒に読んでいるとは知りませんでした。

あと幽閉されていると言ってもあれはもう完全にバカンスですよ。お猫様と一緒に幽閉されてる姉上が完全におろおろしてるように見えるけどあれが通常運転なんですよ。すげえな!

後白河さんはどう思ってんのかなあ。あれであの人賢いから、クーデターって気付いてると思うんだけど。そこらへんの、後白河と信西の関係性的なものから生まれるものを今後描いてくれるって超期待してる。

姉上も幽閉対象になったのはなんでですかね?上皇天皇だけ幽閉しとけばよくね?他に兄弟いなかったっけ?それとも姉上はもうちょっと他に役割あったんですかね?(でもどっちかというと源氏サイドじゃないのかな。頼朝ちゃん引き立ててるし)

 

あの得子様までもが大人しくしてるのに、びっくりした。あの人は朝廷の人だから、not官軍になるって発想がないんだろうなあ。