f/zEDde平治の乱

作詞作曲が梶浦由記さんだったとはそりゃあ大好きにならざるを得ないんですが、今回はそこじゃない。

平治の乱のイメソンになりました。というか保元の乱からの一連の流れ。

 

 

ドラマでは清盛が京に帰ってきて、信西の首級を見て崩れ落ちるじゃないですか。(今気付いたがあれって要するに京も近くなって一人で暴走して「と、殿…!早い!遅れるな!」的な感じだったんですよね?やっと重盛ちゃんが追いついたってことですよね?)

なんかもうそこの絶望がね。

どうして空はこんなに青くて 何も悲しみを知らぬように いつも躊躇わず明日へと崩れ落ちる

そういうときってやっぱり哀しくなるくらい空は青いですもんね(ピスメのアユ姉が死んだ時もそうだった)

 

いのちは足りないまま生まれて来るのね

清盛ってあの御落胤設定で、本来なら何もためらわず平氏の棟梁だったのに、自我が足りないまま生まれてしまったと思うんです。

そりゃああれがあったからこそ、「政治に参加しなければいけない」ことを知ったわけですけど。

でも清盛に限らず人は皆色んなものが足りないまま生まれてきたんですよね。

平氏ではないことで清盛さんがどれだけの痛みを抱えたとしても、それだからこその決断だって色々あったわけで、痛みが満たすものもあるのね、と。だって叔父上を斬った時だってあれは相当な痛みを伴ったけれど、それでも満たしたものはあったんだよ。欠けたものもあったけど。

欠け落ちた心に貴方が触れて

もちろん信西さんだってその一人ですよ。穴から助けてくれたところでフォーリンラブして以来、清盛さんを導き続けたんですよ。

だから 二人で行く未来は 穢れの無い強さで きらきらしていたんですよね。うん彼らだけにはそう見えていた。

夢を見てた歓びへと人はいつか辿り着ける、そうやって幼き日の信西も清盛も、子供の瞳で貴方は信じた

側にいるよ 凍り付いた森を抜けて その瞳が世界の嘆きに 迷わぬように

うっそっつっきいいいいいいいいいい!!(そんな

凍りついた森を抜けてとか!!これ清盛さん信西のこと助けてくれたじゃないですか!!

清盛さんが迷った時には、何度も世界の嘆きにさらされた時には、ちゃんと助けてくれたのに信西さんは!(ああでも最後に「信西入道と見つけたり」って言うくらいだものきっと信西さんも助けられたって信じていいですか)

どうして届かない光だけが いつも何よりも眩しい正しさで 叶わない明日へと人を裁く

だからきっと、清盛にとっても信西にとっても、お互いが届かない光だったんでしょう。だけどそれぞれが眩しいくらいの光となって正しく思えて、明日を生きる原動力にさせてくれていた。

まあそれがお互いすぎたから叶わなくて裁かれたんだけど…。

 

それで、どこかのパラレルワールドではきっと、清盛さんが信西さんの首のない亡骸を抱きしめてたりするわけですよ。冷たい背中にそっと触れてみたんですよ!(知らんがな

世界の優しさを信じない人だから 誰よりも優しかった

どこか清盛ちゃんにだけだったことは否めないんですが、それでも彼は世界の優しさ、身分を超えて有能な自分(ここポイント)が出世できないことは知っていたわけですよ。だからこそ彼は下々には優しかった。一応私は彼はそれなりに有能な人には優しかったと思う。

無能者や金の無い者には全然優しくなかったけどな。

でも確かに彼は、未来へ生きていた。それで亡くなった後もちゃんと清盛茶に、空に風を残してくれた。

 

だけどその夢ってそもそも悪左府様とも見た夢で、今度それを含めて清盛ちゃんに渡せたのかはわからないけど、ドラマ的に最後はそれを頼朝ちゃんに渡すことが出来るのでしょうか。いやそしてその後北条に渡せるのかしら。

彼らの夢は何処に眠るのだろう。

いつか誰もいなくなった この岸辺に寄せて返す 光の欠片になれると信じた

いやもう本当に、海に生きた平氏そのものですよ…。

あれ、なんか最近政治のお話がメイン過ぎて日宋貿易出てこないんですけど、まあ大宰府出てきたし、そろそろあの大陸の香りとか海に生き海に死んだ平氏と頼朝ちゃんに言われるくらいな彼らがほしい(つーかさああああ、私今うっかり清盛ちゃんがどうやって死ぬのか考えてしまってもうどうしよう盛国さんと時ちゃんの絶望に心が)

闇に還る想いたちが 燃え尽きてく その灯りを標に 世界はまた夢を見る

ああああこうやって歴史は想いを受け継いでいくんですよ…!いいなこの歌詞素敵。

だからこそ、空は高く、風は歌うんだよ。風ってのが色んな人が巻き起こす意志で、それを全て包むほど空は高くて、そして今があるんだよ!!

 

貴方が見た夢の記憶 その叫びが 優しい木霊を返しているよ…

あ、最後頼朝→清盛になった。