うつと慢性疾患を併発している患者への並立した治療

Collaborative Care for Patients with Depression and Chronic Illnesses

ハイスペックだ。ここの病院が。

うつと、糖尿病や冠動脈疾患や、もしくはその両方のコントロールがうまくいっていない患者は、それぞれのリスクが高まり治療費もかかる。双方の病態の状況を、双方理解しているケアマネジメントが介入すると、双方の病気のコントロールが改善するかどうかを研究した。

(adverse outcome 有害事象)

single blindテストで、ランダムに、ワシントン州で、統合されたケアシステムで、14のプライマリケアクリニック(そのままだった!!)、214人の、糖尿病、冠動脈疾患、もしくはその両方と、うつを併発している患者をランダムに対象にした。彼らが受けるのを、ランダムに普通のケアと双方関連ケア(intervation介入群)とわけた。双方関連ケアとは、(医学的に指導された)ナースと、それぞれの病気の主治医と一緒に治療し、ガイドラインにのっとった治療をし、ケアマネジメントを共同でおこない、双方の病気に関連するリスクファクターをコントロールすることを目標とした。主な結果はHbA1cとLDL、収縮期血圧、SCl-20の12か月のうつスコアに基づいており、全て治療効果の評価として認められている。

結果として、コントロール群と比較して,介入群患者はHbA1c(差0.58%)・LDL(差6.9mg/dl[0.2mmol/L])・収縮期血圧(差5.1mmHg)・SCL-20うつ病スコア(差0.40点)の全てにおいて12ヶ月で改善した。

介入群患者は,インスリン(P値=0.006)・抗高血圧薬(P値<0.001)・抗鬱薬(P値<0.001)の補正が1回以上行われがちであり、生活の質QOLが高く、糖尿病・冠動脈心疾患・その両方に対する治療満足度が高く、鬱病に対する治療満足度が高かった。

患者を中心に置いた鬱病と慢性疾患の管理を提供する看護師を含めた介入により、有意に疾患と鬱病の管理が改善された。

病院というか、要するにプライマリケアクリニックに医学的な指示を受けた看護婦さんが行って同時治療したところ有意に改善がみられたってことですね。

プライマリケア促進、というか内科的治療と精神科は密着してると言えなくもないから、この方法は構わないと思います。

だけどどこまでちゃんとするのかなーって。精神科って看板掲げるわけにもいかんだろうし(ますますわけのわからん病院になる)。