とりあえず引っ越しするにあたって売り払った本の中の一つ。
売り払った理由はもう覚えてしまっているからです…今度電子化したらまたゲットしたいけど。でも電子化がPDFでない限り買うという行為がなあ。そのソフトとか壊れたりしたら終わりという、電子面での脆弱性がどうなっているのか私にはわからないんですもん。せっかく買った本が読めなくなるくらいなら買えないよなあ。
PEACEMAKER。この本がなかったら私はこんなにも幕末萌えになっていなかったでしょう。
中学2年の時に友人から借りて以来ですね。ずっとファンだし今もファンです。
そうしたらいつかの雑誌に、黒乃さんと桑原さんの対談がありましてね…直江の軍服から軍服萌えがどうのこうのとね…!!!
正直禿げ燃えた。萌える前に燃えた。
アニメだって真剣に見た(深夜だったから親にばれないように明り抑えてさ)。アニメは途中から明後日の方向に向かったけど、そこからなぜか舞台化もしていた。正直びびった。
・てっちゃん
鐡になってから文句なしの成長を遂げた子ですが、ショタ時代はこれはこれでかわいかったですね!!
結局本当に誰なんでしょうかね、ピースメーカーを殺したの。あの時代、ピースメーカーと言えばまあ普通は竜馬さんをさすと思いますが(その風潮が嫌い)、竜馬さんに教えた、勝ちゃんにも知ってた人。殺される理由には事欠かないけど、長州の攘夷がなー…。。うーん微妙な位置だしなー…。
狂を教えた松陰先生よりも、お弟子さんは案外まともだったと思う。
んだけど稔麿さんはこのストーリーの中ではいい感じに狂で素敵です(おい)
てっちゃんの「殺すためじゃなくて」っていうの。沖田さんの「ちゃんと守らなきゃいけませんよ、ね?」っていう優しさ。この優しさがどこまで通用するかっていうのがね…私の中でね…。
だけど「俺が殺さずにすんだだけだ」ってちゃんと自分の中でわかってるてっちゃんはえらいと思う。
殺すのと、殺さずにすんだだけっていうのは、差がないように思えるけど、だけど精神的な最後の逃げ場のために、沖田さんはあのとき稔麿さんの首を落としてあげたんじゃないかっていうのはある。
正直沖田さんがいなかったら殺されてたけどね!いや近藤さんも見てたし大丈夫か。。
・豚さん
新撰組に豚が飼われていたという話がここまで大きくなろうとは。サイゾーかわいいよサイゾー。
サイゾーという名前をつけちゃう沖田さんかわいいよ。
よく考えれば最初に勢いよく走って行っててっちゃんを突き落とした張本人(?)なんですけど、サイゾーを軽々と持ち上げてる沖田さんは無敵です。
・辰兄
辰兄がお父さんにこれほど顔が似ていなければ防げたことはたくさんあった(真顔)
辰兄の空回りっぷりがどうなるのか、一時期気が狂ったようになっていた鉄砲を作れる日がくるのか。彼は弟離れできる日がくるのか。
すすむさんに「どこかでほっとしとんのやろ。逃げんな」と言われ、鴨さんのことで人を殺せない山南さんという逃げ場も失い、竜馬さんに出会って追いつめられて、彼は本当に逃げ場がなくなってしまったように思います。
てっちゃんは手っ取り早く「強くなる」ことができた子だけど、辰兄はそんな強さを手に入れる前に大人にならざるを得なかった人。
・沖田さん
逃げ場がない中で常にいるのは沖田さんですが、いやーおなごの夢を集めたようなお方ですよね。当時中二病まっ盛りだった私にドストライクでした。
沖田さんは基本的には土方さんメインで動いていたような人ですよね。風光るでは近藤さん重視の人でそこが土方さんと合っていたような人なんですけどね。
沖田さんは自分の居場所のために剣をふるっていたような人で、そんな理由でいいのかなって思ってたり、永遠のモラトリアムのような人なので、うーん本当に土方さんと並ぶと妖精さんみたいでした。
目の色が変わってしまって、暴走してしまう自分をいつも止めてくれた土方さんに対する、家族愛は深い。
「鬼すらおそれませんか」ってだれかに鬼って言われたのかなーと。それはもしかしたら土方さんの自称かもしれませんけど。
あの沖田さんの、言葉で語る以上に行動で語る、その姿が好きです。
アユ姉かたき討ちの時の激情とか、一瞬で忍に気付くその素早さとか。クロネコの伏線とか。
ところで私は池田屋の時に、押入れに隠れてるてっちゃんへの顔がもう聖母の顔すぎて号泣した記憶があります。
あれは押入れの中に隠れるしかなかった幼いてっちゃんに対して、「大丈夫ですよ」と外へ出ることを促したのか、どうなのか。
最終的には沖田さんの方法は正解だったわけですが、なかなか乱暴なトラウマ解決法です。
だって「何もできない俺自身が一番憎い」って気付くの、つらいじゃないですか。
・土方さん
沖田さんにトラウマを植え付けられそうな人。池田屋では結核持ちの恐怖にさらされ(結果としては正解だったわけですが)、常に沖田さんの一撃を腕で受け止め(あれ普通になぜ腕が折れないのか知りたい)、アユ姉の死も受け止めねばならず、俳句集はさらされ、かっしーの情熱を受け止め、あらもう大変な人!!
「私の二の舞は御免ですか」の件では土方は当然のように総司さんを重ねてみていたことは判明しておりましたが、山南さんまでなんで重ねて見ていたのかあの過去編ではわかりませんねwまあ仲良かったし沖田さんの葛藤も知ってたからかしらww
でもその件を沖田さんはもう後悔してないとは思うんで…あれ…違う…結局後悔も反省もしてなかったけど、その矛盾を山南さんの件でつきつけられるんだ…。
だから土方さんも山南さんも沖田さん大好きですよね…そういうことですよね…なにこれ怖い。
「心の傷は治らない」なんて沖田さんは言うけど、沖田さんと同じくらい、きっと土方さんも山南さんもトラウマ背負ってる。
「俺の小姓としちゃあ上出来だ」がてっちゃんがおちた瞬間でしょう。ちなみにわたしもだ。
だから結局土方さんはピースメーカーの友人だったんですか??
・すすむさんとアユ姉
すすむさん…もう4巻とか…すすむさん!!!!アユ姉!!!
女性キャラって本当に新撰組もので成功した試しがないと思うんですけど、もうアユ姉はね…アユ姉はねええええええええええ!!!!!(絶叫)
アユ姉のさ、「アンタは武士じゃない」「勘違いしたらあかんよ」ってのとか、「働くならたんと働いて役に立ってから死んだらええ」とかさ「あの子と仲良うしたって」「嬉しいこと楽しいこといっぱい教えたって」とかアユ姉さんもう愛してる。
「悲しいっていうんだ」アユ姉の時の屋根の上の会話がね、いつもcoccoのrainだっけ、あれ流れる。それはとても晴れた日で。悲しいくらいに晴れ渡った空で。
もう食べられないご飯とかさ。「全部背負って死んだ」とかさ。それが結局自分がふがいないせいだってのとかさ。
こういう兄弟仲は悲しいけどいいよね。
「無能なあんたが死ねばよかったのよ」のサラさん本当に映像化した時昔の不条理映画だったら燦然と輝くシーン(私の中で)になったと思う。あそこだけ時間軸が違ってもいい。
・鈴ちゃん
結局お兄さんの件はもうどうだっていいんですか??(まがお)
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ところで舞台ではTakuyaがてっちゃん、米ちゃんが鈴というおいおいレベルの舞台があったみたいですが、それより土方兼ちゃんとまおまお沖田を見たかったなーきっとほほえましいんだろうなあーと思いました。
土方兼ちゃんとか俺得でしかない。