獅子燃える

炎の蜃気楼幕末編 獅子燃える (コバルト文庫)

炎の蜃気楼幕末編 獅子燃える (コバルト文庫)

 

ミラージュ×禁門

なんだこの私の萌えの集大成。

 

という、いつか同人でやってやろうと思ったら先越されたレベルの話です。

ま、まあこれからいくらでも続けられるし!と思ってたら昭和篇ですからね。

なんかこう、あの太平洋戦争時代はあの人は海軍のトップレベルにおわした(まあそうか、年齢的に言ってもそうならざるを得ないよな)わけで、時代考証がまた一段と難しくなってきた感じはあります。

 

…若干昭和篇のあたりの話は放っておいてほしかった気持ちはなきにしもあらずなんですが。

ううん最終的にさ、結局救われないじゃない。二人とも。だってその先にあの1巻からのあれこれあれこれ。。。でしょ??

とか言いつつ直江の子供を身ごもった美奈子にの体に景虎様の魂ってそれからどうなったんだろうと思わないでもない私でした(そこからじゃないか)

 

三縁寺って三条大橋のすぐ近くなんですね。

桑原先生の土佐弁はすごく私にとって「しっくりくる」土佐弁なので(真実の土佐弁がどうであるかはおいておく)、ちょっとどきどきしました。

赤鯨衆編で坂本龍馬とか言われていたうーちゃんが懐かしい。

 

池田屋ってほんと長州藩邸から近い。哀しくなるくらい。歩いたって5分。走ったら1分だったでしょう?近くには酢屋だってあったし、あのあたりは長州のおひざ元だったわけでしょう。近くのカフェでお喋りしようと同じくらいの発想だったんでしょう?と思うのです。

だからやっぱり逃げ切れなかったことはないと思うの。

条件が悪かったとしかいいようがない。あと絶対長州藩へ応援を呼んだってそんな大騒動であったはずがないから、せいぜい同じくらい(近藤沖田永倉藤堂+α)の人数を呼ぼうと思っただけでしょう。土佐藩藩士が多かったし、だけどそこまで真木派だったわけでもないし。

なんかここまで池田屋が大きな話になったのは、長州でというよりは土佐に引きずられた感じがあるのよね。。

久坂でも止められなかったというのはそういうことではないかしら。

そして容堂公はそれを止めることも煽ることも出来た人だと思うのです。

 

まあ実際茶屋で「入口に刀を預け」をしないで土足でどかどか入ってきた新撰組が失礼っちゃあ失礼なんだけどね!\(^O^)/挙句斬り殺すとかほんと品がないわ!

 

長秀さんはもう相変わらずですが、「圧倒的な戦力は時に抑止力」というのを否定できない景虎さまは本当に真面目です。

だって自分たちが使っているものもそうだから。

 

よくも悪くも、直江という男は自分の体の一部

よくも悪くもってどういうことですか景虎様!

 

まあ実際蝦夷地開拓計画とかなかなかやりがいのある仕事ではないかしらとは思うし、実際これは榎本とか黒田の仕事になったと言っても過言ではないけれどね。

でもこれだけ夢食って生きていられた亀ちゃんもいい人生だったのかなあ。

りょまさんは確かにただの大ぼら吹きだし、彼に振り回された人も大勢いたと思うし、でもそうでない人は結構立派になってる気がする。岩崎とか。陸奥とか陸奥とか陸奥とか。

 

ところで栄太から久坂は親しく「久坂」なのに、「高杉さん」「晋作さん」となんかこう遠いのは何故ですか??^^

久坂は「晋作」なのにね。

まあよく考えたら久坂も栄太も高杉も頭がおかしいことにかわりはなかったわ。

頭はおかしいけど、久坂は高杉より物事を冷静にとらえて熱く実行していく男であることは間違いないと思います。高杉さんは熱くとらえて冷静に実行していく気がする。

栄太は…「真面目で実直で人望もあつい」男ではないかな…(遠い目)

 

必要とされていないのかな。

(俺はあまえていたのかな。この人の温情に)

(この人は平気なのだろうな)

(平気でひとりで歩くのだろうな)

 

♪どうか あたしと ワルツを

 

いや…これ思い出すシーンだろこれ。。

四国編で、高耶さんが一人で走っていってしまうことに、直江は慣れてるみたいだったけど、みたいどころではない。慣れている。

そしてそーっとつつましやかにしていてもこの人は止められないとわかってしまったわけですね直江さんは。。だからああやって人を階段落ちさせてでも力づくで止めようとしてしまうのだ。。

ふっと思ったけど、400年間まじで謙信公って放置プレイだったのかな。幕末編なんて謙信公関係ない。 

まあ400年毘沙門弓作らない世の中だったんだしなあ。平和だったのね。

ふと思うけど、上杉を滅ぼしたレベルの徳川が終焉を迎えることに対して、なんの感慨もないのかな。。

 

なんかでもこの時代だからこそ「私は関わります。現実に!」という直江は正しいような気もするし、かと言って景虎様の気持ちもわかるし、、ああでもこの直江の気持ちが景虎様には確実に響いていて最終的に裏四国になったと思うと感慨深い。。

 

「誰かに惚れると、相手をまず疑ってかかるだろ」

ううむ惚れるね!!つうかさあ、やっぱりそういういみじゃなくても晴家は景虎様に惚れてたよねえ。疑ってかかるもの。ってこれ景虎様もや。所詮同じ性格しとるんや。

 

「僕はまだこの国のために働ける」

実際あんな暑苦しい連中に利用されようと恋心を動かされようと、容保様ラブの孝明帝には届きもせなかったわ。

なんかこう信長もこんな人だった。この手で変えようとしていた。

松陰先生はまあこういう哲学を持っていた人だったけど、それなら久坂を助けてよとは思う。

晴家とりょまさんと坂本さんにこれからどういう会話があるのか待ち遠しいところ。

 

「けふもまた 知られぬ露の命もて 千とせをてらす 月をみるかな」

今日もわからない露のような命をもって、千年を照らす月をみる。

久坂はある意味礎になったけど。そのあとを引き継いだ高杉さんや桂さんの想いがこれから本当に大変なんだから!「戸締り」なんて頼まれてやんない!とならなかった高杉さんはまじでエライと思います。