さてもうすぐ今年が終わってしまうわけですが。
最後の日直が31日の21時までなのでそこまでは仕事おさめとは言えない。
働き始めた最初の年、いろいろあったけれど総じてたいしたことではなかったと思いたい。
研修医とはそういうものなのかもしれない。
とくにうちの病院は大きすぎて、誰かがいなくてもまわっていくような病院なので。
それでいて基本の賃金は高すぎると思うが、当直の代金は安すぎると思うのでどっちもどっち。
でも献血は高すぎるだろ。あの医者まじで何もしてないぞ。あの賃金>日直と思うと自殺したくなるよね世の中の不条理に。
何故人は病院にくるのか。
それを、それさえきっちり医者に伝えてあげればいいのよ!と何度言いそうになったことか。
これこれこういう状態なんですよーでとまらないで。薬が欲しいの検査してほしいのなんなのよ!それで何にどのくらいの期間どれだけ困ってるの?
患者さんは自分の状態を伝えるのが下手です。
そして私たちも同じくらいプレゼンが下手。だからなんなのよと。最後に結論を持ってくる日本語に西洋式の医療はあわないね。
研修病院とはいろいろあって、うちはまだしっかりしているほうのような気がするけど、そんなことしてんの!?というような患者さんがきたりして、いくつかの病院はもう割と信用できなくなったり。
それがスタンダードの治療であるのかと思うが、ガイドライン全盛期である理由はそこにあるのか。しかしクソみたいなガイドラインだって世の中にはあるのだから、それにそっていれば完璧な治療ができるわけではない。むう。
専門医制度も、今はgeneralistを主流にしたいようだけど、それはあまりよいことだとは思えない。
そりゃあ言いたいことはわかりますけど、専門医だって専門のことを深くやるので精いっぱいじゃない?無理だから。
generalistは当直レベルでいいなら研修医だって出来る。
日本人のしていたgeneralistというものが、たとえば風邪くらい見れるだろう。血圧の管理を普段こうしていて、くらいなら開業医だって出来る、だけどMIになった人の最初の管理は無理だ。
地域医療をもてはやすこともどうなのだ。どこからどこまでが地域なのか。当直が地域医療にしか思えない。
そういえば休日の日直に「休みだからきたんです」とか「どこの病院でも不明と言われて」ってくるのやめてほしいわ。
救急科だから。救急対応しかしないからね。診断するわけでもないから。挙句みてるの研修医だからね。開業医にわからんかったものを診断する場所でもないから!
薬が欲しい、検査がしてほしいならそう言うだけでいいのだ。
夜間の当直もそれなりに面白い人がきます。
当直して初めて知ったのは、世の中意外と簡単なことで受診するんだなーということ。
3時間待ってこの診療とかディズニーランドレベルだと思うよ。よく皆そんなことで待つよね。
意外と多い、「小児頭打った事件」。心配な気持ちはわかるけど御子さん元気に走り回ってるからね。あと「小児発熱2時間事件」。気持ちはわかるけど解熱剤は熱を出す勢いには基本的に負けるよって。
あとは・・
そう、他人と共同の仕事をすることがどれほど苦手かと思い知った。
うん、これ結婚はそうとう無理だわ。