女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/01/28
- メディア: 文庫
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ミチルはクロンで、クジアキラは孫娘で、その二人の出会いは仕組まれたのか偶然なのか、幼馴染なのか、考えてみたらあまりにも情報がない。というか久慈と真賀田だとしたら世界が狭すぎてそのうちハプスブルグみたいになりそうだ。
「言葉は言葉だけなのに、結局言葉がうれしいわ」
クロンではあるけれど、デボウはメグツシュカではないしましてや真賀田ではない。デボウはもう少し、真賀田よりも、人間、というか母であって、ただ母になりきれないところがクロンじみていると思うわけですよ。
うーんでも四季はある意味犀川先生と会話してるとこのモードだったから、あれはもう子への愛だったのか?(おい
四季的には近くにいた存在を絶対とする萌絵ちゃんを見たいかは…ねえ、見たくないのではないかしら?娘と混同してる節があるしなあの人。
未来を信じて眠りにつく。未来の再生を信じたところは、キリスト教もそうではなかったか。再生を信じて、一応今のところ再生された人はいない(生まれ変わりもいない?)はずだからその理論は破たんしているが。
でも科学的根拠を信じて、死ぬまで希望があるのならそれは宗教として成功している気がする。
復讐することで何かを得られましたか?許すのは誰ですか?
これって結局今萌絵ちゃんが対峙している問題と一緒な気もする。許すのはだれか、何に対して許すのか。紅子さんは林さんを許したんじゃなくて、自分を許せて泣いた。
ところで森さんはマイカとか好きだったんだろうか。私は知らない。