流しの下の骨

 

流しのしたの骨 (新潮文庫)

流しのしたの骨 (新潮文庫)

 

 

 

深町直人に惚れる本。

ずーっと深町直人ってフレーズで出てくるから覚えてしまったわよ。

 

江國さんの本って安定して江国さんだから好き。

読んだ後は料理したくなるし掃除したくなるし。ニートにはなりたくないけれど。

何が変化するわけではないけど、この家の家族は生きていくんだろうなあ。

平らに生きること子ちゃん視点であるからこその平らさです。平坦だけど安定していていい。というか初めての夜がこんなに淡々としていていいんですか。

前私の理想の奥さんかいたけど(みどたかで)(こら)、そんな感じ。ことちゃんならできる。結婚してくれ。

 

りっちゃんは「それほどでもなかった」っていうことで平らにしている人。りっちゃんといいことちゃんといい、この家族は下になるにつれて平らになっていく。

しまちゃんはまだよくわからない人だけど一番不明なのはそよちゃんですよ。子供出来たから半分殺し合って別れたとかちょっと意味がよくわからない。半身だったけど殺し合って自分から剥がして半分の自分とそれから子供で半分になっていきていくのかなあと思うと、やっぱり結婚しといたほうがよかったんじゃないですかねと思わざるを得ない。

 

流しの下の骨ってことは、うーんこの不思議な家族を来るんでいるのはお母さんってことかしら。何かを隠しているけれど、それを気付かないことも選択肢だし、気付いてしまうことも選択肢だし、骨があってもそっとしておいてもいいし。