陰摩羅鬼の瑕

 

陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)

陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)

 

 

 

関口さんリハビリ回。

―帰るか関口。

帰らないよ。

 

でもこれ最初に読んだ時、途中くらいからわかったなあ。ただそれで「何故伯爵が首を絞めたか」っていうところまでは追い切れなかった記憶はあります。

 

「探偵になったのです」

これ百鬼夜行抄の鳥さんたちの「若は今度浪人生になるらしい」とかいうのと一緒だよね…発想としては…ギャグになれよ…いやあっちもどっちかというとよく人死んでるけどねえ。

 

でも伯爵が鳥の中を優雅に歩いている姿は容易に想像がつく。そしてその未来が炎とともに、館とともに焼けおちなかったことが素晴らしいと感じます。私の知る人たちは皆そうやって朽ちていきていった。(本の中の話な)

 

鬱で関さんがうぶめ事件で壊れた(と自称している)件について。

ええええ、でもそこまでひどくはなかったぞあの事件の時。そりゃあ関さんが最初に認識さえしてればよかった話ではあったけどさ。

シンクロ、あれはシンクロ。

 

人が殺されることがそんなにも騒ぐことですか?

殺されることは騒ぐことだとは思うけど、怨恨殺人も通り魔殺人も、どちらにせよ防ぎようのないものであるというのは真実であると思います。人は、歩いた一歩で、他の誰かを傷つける。

私の友人の父は例の山にあと一歩のところでのぼってたような山好きですが、その方曰く、山登りはそれくらいの覚悟…というか、生死の覚悟くらいはすでに持って登っているとのことであり、のぼるのはやめないよ?とのことであった。

それで考えると、人が死なずに生きているのはただの偶然という蝉さんの意見もリアルである。

特に今そう考えるけどな。人ってほんと交通事故とか頭うっただけで簡単に死ぬこともあるんだ。(割となんで生きているんだって人が生きてたりするけど)

恐ろしくファシズムを嫌うから。彼の性なんですかねそれは。

でもね、教育勅語のこわしたんは確かに腹に一物抱えてましたけど!こわしたん頑張ったよヤンデレと同僚だったのにさ!(みよじをなんだと)

獨弔。関口さんのこの小説は、ある一定の層がかかる中二病に近いと思いましたがwwまあ私もこんなこと考えてた中二時代がありましたからねwwwww

 

「だから人は他人に騙されるか、自分を騙すか、そうでなければ―」

自分の目で現実を見て自分の足でその場に立つしかないんだ。

 

どうでもいいですけど柴さん、陰摩羅鬼以外に出てませんでしたっけ?

沼上君まで四天王になってしまったww